2000 Fiscal Year Annual Research Report
マルチメディア時代に対応した総合芸術のファカルティ・ディベロプメント研究
Project/Area Number |
11691108
|
Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
松田 保子 (遠藤 保子) 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (10185168)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 博 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (20165830)
山下 高行 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (00200684)
仲間 裕子 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (70268150)
|
Keywords | 総合芸術 / マルチメディア / FD研究 / インターンシップ / アートマネージメント |
Research Abstract |
本年度は、コロンビア大学、ニューヨーク大学、ラトガース大学、南カリフォルニア大学、ゲティセンターなどアメリカの主要な芸術関連機関においてアートマネージメント、インターンシップ、カリキュラムに関する聞き取り調査を行ってきた。その中から特筆すべき内容を列記したい。1)コロンビア大学。アートマネージメントには、アート、教育、ビジネス、法律が基本的な学問分野であり、その中でもアートを重要視している。インターンシップに関しては、1500の機関とインターシップを結び現場の経験を積んでいる。2)ニューヨーク大学。UCLAとイエール大学を参考にしながら1971年、現在のコースが築かれた。その後、95年から96年にかけてジェネラリストからスペシャリストが重要であるということからプログラムが発展してきた。教育はパフォーミングアートとビジュアルアートに分かれている。前者では観客開発とパブリックリレーション、ファウンドレージングなどを学び、後者ではコレクション、アカウント、保存、ミュージアムセキュリティの問題などを学んでいる。3)南カリフォルニア大学。芸術の社会的需要が高いロサンゼルスの中において質の高い芸術教育を行う意義は大きい。コースには、音楽、映画、建築、それに各コース間のコラボレーションがあるほか、パブリックとのコラボレーションもある。4)ゲティセンター。スクールプログラム、ファミリープログラム、ティーチャープログラムなどのさまざまなプログラムが用意され、具体的な例としてはギリシャ彫刻の前での身体表現や家族一緒にステンドグラスなどを作成するなどユニークな実践が行われている。 以上のような聞き取り調査をもとに、多面的な検討を行っている。
|
Research Products
(2 results)