2000 Fiscal Year Annual Research Report
ロシアと中国を対象国とした温室効果ガス削減共同実施スキーム確率の為の基本調査
Project/Area Number |
11691143
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
徳田 昌則 東北大学, 東北アジア研究センター, 教授 (30006027)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳永 昌弘 東北大学, 東北アジア研究センター, 講師(研究機関研究員)
明日香 壽川 東北大学, 東北アジア研究センター, 助教授 (90291955)
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Keywords | ロシア / 中国 / 温室効果ガス(GHG) / 排出権取引 / 共同実施 / クリーン開発メカニズム / 地球温暖化防止 |
Research Abstract |
本研究は、京都議定書に盛り込まれた温室効果ガス(GHG)削減に向けての国際制度の枠組み作り(排出権取引、共同実施、クリーン開発メカニズム)において、特に重要な実施対象国と見なされているロシアと中国について、温室効果ガスの発生に関するデータの系統的収集と各種の共同実施プロジェクトに関する基本的課題の技術的かつ経済的観点からの整理、評価を行うことを目的としていた。本年度は、両国の研究者を招いた各種セミナーの開催と、ロシアでの調査、資料収集を行い、以下の成果を得ることができた。 1.ロシアについては、ロシア科学アカデミー・シベリア支部無機化学研究所の協力を得て、GHG削減に関する公式文書、統計資料、学術論文等を精力的に収集した。特に、発電所や製鉄所など、石炭の大量使用によるCO2多量発生源に関する系統的調査報告を得るとともに、それらを踏まえたロシア科学アカデミーの見解など、共同実施におけるベースライン作りと実施項目に関する分析ならびに提言に必要な基礎的資料を入手することができた。 2.中国については、一部、内モンゴル地域の環境データを得ることが出来たが、一般的には、ロシアに比べて外部から環境データへアクセスすることが困難であるため、引き続き現地の専門家を招聘してシンポジウムを開催することで、GHG削減に関するデータ管理の現状や中国政府の取り組みなどをヒアリング調査し、あわせて同国を焦点とした各種シミュレーション結果の分析に関する資料を入手した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Asuka Jusen: "The State of the Environment in the People's Republic of China"Japan Environmental Council (Ed.), "The State of the Environment in Asia 1999/2000". 97-107 (2000)
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[Publications] Asuka Jusen: "Greening and Decarbonizing : Japan's Development Assistance"East Asia,Summer 2000. Vol.18,No.2,. 75-96 (2000)
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[Publications] 明日香壽川: "中国の環境問題"日本環境会議「アジア環境白書2000/2001」編集委員会編『アジア環境白書』. 247-253 (2000)