2001 Fiscal Year Annual Research Report
モンゴル森林火災が及ぼす永久凍土の融解と温暖化への影響及びヒートパイプによる抑制
Project/Area Number |
11691168
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Research Institution | Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine |
Principal Investigator |
土谷 富士夫 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (30003130)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宗岡 寿美 帯広畜産大学, 畜産学部, 助手 (50301974)
丸山 純孝 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (00003137)
福田 正己 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (70002160)
了戒 公利 清水建設(株), 主任研究員
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Keywords | 永久凍土 / ヒートパイプ / 森林火災 / 地球温暖化 / 凍結融解 / ファイヤーウイドー |
Research Abstract |
今年度の学術調査は平成13年6月30日から7月7日まで、モンゴルのヘンテイ山系の永久凍土の森林火災地などで行った。前年、埋設したヒートパイプの3地点を中心に、前年に引き続いて植生調査、温度データの回収、土壌調査などを行った。各3地点で、3時間毎に1年計測したデータは完全に記録されていた。今年の冬は極めて低温であったが、分析結果、昨年度と同様に森林火災地の気温は、永久凍土地や草原より冬期の最低温度は低かった。6月下旬まで凍土状態を維持させたが、その後はいずれも融解してしまった。この原因は土壌水分が極めて少ないためであった。地温が低いことからやはり水分を捕獲する対策が必要である。土壌のpHは森林火災地の方が高く、有機物含量も増加傾向にあることが分かった。森林火災地の表層では吸水性ポリマーを形成するならば、ヒートパイプの効果が期待できることが結論付けられた。 また、NHKウイークエンドスペシャルBS-1の2001年11月3日に、「モンゴル-森が消える-永久凍土融解の脅威-」に出演し、現地の様子が放映された。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] F.TSUCHIYA, M.FUKUDA, etc.: "Forest Fire Impact to Mongolian Permafrost,"Tohoku Geophysical Journal,. Vol.6 No.2. 219-223 (2001)
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[Publications] 土谷富士夫, 宗岡寿美: "モンゴル永久凍土地帯の火災とヒートパイプ効果"農業土木学会北海道支部研究発表講演会要旨. 第50回. 160-161 (2001)