1999 Fiscal Year Annual Research Report
トランスアンデス型分布植物の起源と分散過程の解析-北からか、南からか
Project/Area Number |
11691179
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Section | 一般 |
Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
植田 邦彦 金沢大学, 理学部, 教授 (60184925)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷部 元泰 岡崎国立共同研究機構, 基生研, 助教授 (40237996)
伊藤 元己 千葉大学, 理学部, 助教授 (00193524)
綿野 泰行 金沢大学, 理学部, 助教授 (70192820)
朝川 毅寺 千葉大学, 理学部, 助手 (50213682)
藤井 紀行 東京都立大学, 理学部, 助手 (40305412)
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Keywords | アンデス山脈 / 植物地理 / 分子系統 / 種分化 / 分散 / 分断 / キク科 / タデ科 |
Research Abstract |
今年度はボリビアとチリの高山帯の調査を中心とすることとした。 まず北方からのすなわち北米からの南下植物群を考察するために植田は8月の1週間アメリカ合衆国コロラド州の4000m級が連なるロッキー山脈中核部の高山帯亜高山帯の調査を行った。同時に南米の標本蓄積が最も充実しているミズーリ州ミズーリ植物園の標本館で標本調査を行った。またこの調査行での採集品および年末年始の南米調査の採集品の解析のために最新鋭のPCR機を購入した。 12月から約1ヶ月間南米ボリビアとチリの高山帯を調査した。調査メンバーは植田・伊藤・藤井である。まずボリビアの4000mに広がる大平原アルティプラノの各地を調査した。次いでチリ最北の都市アリカに移動し、チャラニャルまでの1000km近い地域で谷ごとにアンデス方面に分け入り、3000m〜4500mの高山帯の調査を行った。 採集品は北半球に主に分布しアンデス沿いに南下している高山植物が中心である。この場合分類群全体ではこの記述通りの進化過程を経て来たのであろうが、現在南米のアンデス沿いに分化している群が必ずしも北米からの単純な南下とそれにともなう種分化を起こしたのかどうかはまるで不明である。したがってこれらのタデ科、キク科、ゴマノハグサ科、スミレ科などの収集品の分子系統学的解析を進めているところである。一方明らかに南半球で分化したと思われるグンネラ科植物の種間・種内分化の解析も重点的に行っているところである。
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