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1999 Fiscal Year Annual Research Report

フィリピンで多発するグルコース6リン酸脱水素酵素欠損症の分子疫学的研究

Research Project

Project/Area Number 11691210
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Section一般
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

中村 肇  神戸大学, 医学部, 教授 (40030978)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 上谷 良行  神戸大学, 医学部, 助教授 (40168620)
西山 馨  神戸大学, 医学部, 教授 (00150061)
松尾 雅文  神戸大学, 医学部, 教授 (10157266)
白川 卓  神戸大学, 医学部, 助教授 (30171044)
竹島 泰弘  神戸大学, 医学部・附属病院, 助手 (40281141)
KeywordsG6PD欠損症 / 遺伝子異常 / フィリピン
Research Abstract

フィリピンではマラリア感染に抵抗性を示すグルコース6リン酸脱水素酵素(G6PD)欠損症が多発している。G6PD欠損症は新生児黄疸のみならず、乳幼児期に重篤な溶血性発作を合併する遺伝性の赤血球酵素欠損症である。しかし、フィリピンでのG6PD欠損症の分子発生機序に関する検討はなく、分子遺伝学的アプローチは少ない。
フィリピンのメトロマニラ地区においてG6PD欠損症の分子疫学調査を実施した。まず、口紙上に新生児より採血した。次いでこの口紙を乾燥後フィリピン大学に送付し、フォルマザンリング法により血中のG6PD活性を測定した。この測定によりG6PD活性の異常に低値な例をG6PD欠損症とした。このようにして、G6PD欠損症の新生児スクリーニングを実施した。その結果、多くのG6PD欠損症の患者を発見した。現在、こうして発見した例での新生児黄疸の重症度とG6PD酵素活性との関連を解析中である。さらに、分子遺伝学的検討を加えるために、G6PD欠損症の患者の血液からDNAを抽出した。この抽出したDNAを試料として、私たちの開発したMPTP法を用いてG6PD遺伝子の異常の解析を実施している。その結果、G6PDユニオンと呼ばれるG6PD遺伝子の一塩基置換例を中心として、多くのG6PD遺伝子異常を発見することに成功した。しかし、未だ遺伝子の異常を同定できない症例もあり、次年度では100%近い症例で遺伝子異常を明らかにする予定である。

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Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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