2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11694046
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Research Institution | National Museum of Ethnology |
Principal Investigator |
大津留 智恵子 国立民族学博物館, 地域研究企画交流センター, 助教授 (20194219)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 聡 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 助教授 (00227852)
大芝 亮 一橋大学, 大学院・法学研究科, 教授 (50168910)
村上 勇介 国立民族学博物館, 地域研究企画交流センター, 助教授 (70290921)
寺地 功次 共立女子大学, 国際文化学部, 助教授 (60217429)
西崎 文子 成蹊大学, 法学部, 教授 (60237691)
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Keywords | ナショナリズム / 市民 / 民主主義 / アメリカ / 日本 / アイデンティティ / グローバリゼーション |
Research Abstract |
13年度は、11月にラトガース大学民主主義研究所の協力を得て、地域研究企画交流センターとともに国際シンポジウムを開催した。ラトガース大学からはガードナー、シェイファー、ティチノー、ローズの4名の参加を得た。「グローバル時代の国家と市民」と題したシンポジウムでは、分担者のうち大芝、大津留、上村、武田、寺地、中野、東、宮川、山田が海外からの4名の招聘者とともに英文論文を報告し、残りのメンバーが座長および討論者を務めた。また、シンポジウム後にトロント大学のベイナー報告によりナショナリズムと市民像の理論に関する第6回ワークショップを開催し、3年間の成果を取りまとめた。シンポジウムとワークショップの成果は、Ryo Oshiba, Edward Rhodes, and Chieko Kitagawa Otsuru, eds., "We the People" in the Global Age (Osaka : JCAS, 2002) として刊行の予定である。 これと並行して、各分担者は以下のような角度・事例からナショナリズムと市民像の問題に関しての現地資料・聴き取り調査を行った。石井:日米摩擦にみるナショナリズム、稲田:国際機関と市民社会、大津留:市民教育と市民社会活性化、上村:レーガン期からクリントン期の反核・核軍縮運動、武田:多文化主義と対外意識、田中:米英ナショナリズムの比較、寺地:戦争とナショナリズム、中野:フィリピン系ベテラン差別是正問題、西崎:帝国主義の受容:日米関係のねじれ、東:ボーイスカウトと市民像、前田:ジェンダー・エスニシティとナショナリズム、宮川:市民権法・国籍法、村上:米州関係とナショナリズム、山田:米・欧の技術政策とテクノ・ナショナリズム。なお、足羽と大芝は今年度は国内で研究の取りまとめをおこない、全体討議への参加をおこなった。
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Research Products
(14 results)
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[Publications] 石井 修: "ヘゲモニー移行期の東アジア"秋田・籠谷編『1930年代のアジア国際関係秩序』. 283-298 (2001)
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[Publications] 石井 修: "対立と協調1972-1989年"細谷千博監修『日本とアメリカ-パートナーシップの50年』. 129-199 (2001)
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[Publications] Chieko Kitagawa Otsuru: "Toward a Solid Civic Triangle"T. Matsuda, ed. The Age of Creolization in the Pacific. 257-299 (2001)
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[Publications] 中野 聡: "日本占領期--『トモダチ』の圧制"寺田・大野編『現代フィリピンを知るための60章』. 47-50 (2001)
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[Publications] 中野 聡: "米国植民地下のフィリピン国民国家形成"池端雪浦編『講座東南アジア史』. 135-159 (2002)
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[Publications] Julie Higashi: "The Religious Occupation in Postwar Japan"T. Matsuda, ed. The Age of Creolization in the Pacific. 99-130 (2001)
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[Publications] Julie Higashi: "Missionaries as Anthropologists and Linguists"Ritsumeikan Studies in Language and Culture. 13(2). 175-183 (2001)
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[Publications] 東 自由里: "米国におけるチャータースクール政策評価"『教育』. 5月号. 123-126 (2001)
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[Publications] 宮川成雄: "アメリカ法と国際人権条約"アメリカ法. 2001-1. 46-56 (2001)
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[Publications] 宮川成雄: "オーストラリア法における国際法の位置"大須賀明編『国家の法的関与と自由』. 161-168 (2001)
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[Publications] 宮川成雄: "移民法に表現された『移民社会』アメリカ"同志社女子大学総合文化研究所紀要. 18. 39-48 (2001)
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[Publications] 宮川成雄: "Reno v. American-Arab Anti-Discrimination Committee..."アメリカ法. 2001-1. 242-249 (2001)
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[Publications] 稲田十一ほか: "アジア金融危機の政治経済学"日本国際問題研究所. 180 (2001)
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[Publications] 武田康裕: "民主化の比較政治"ミネルヴァ書房. 277 (2001)