2000 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロスケール化学実験-学園におけるグリーンケミストリー
Project/Area Number |
11694054
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Research Institution | TOHOKU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
荻野 和子 東北大学, 医療技術短期大学部, 教授 (40004353)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
甲 國信 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40005799)
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Keywords | マイクロスケール実験 / 実験教材 / マイクロスケール実験の普及 |
Research Abstract |
1.国際交流を通じたマイクロスケール実験の開発と実施,普及上の問題点の研究 1)平成12年8月ブダペスト市(ハンガリー)で開催された第16回国際化学教育会議において,代表者は本人の開発した実験を参加者が体験するスモールスケール化学実験のワークショップを行い,興味・関心を集めた。 2)平成12年9月済南市(中国)で開催された第10回精密化学および機能性高分子に関する国際シンポジウムにおいて,「イオン交換体のマイクロスケール実験」と題した招待講演を行い,好評を博した。 3)平成12年12月ホノルル市(アメリカ)で開催された2000年環太平洋国際化学会議において,代表者は「環境にやさしい化学-マイクロスケール実験を含む」と題したシンポジウムを組織し,アメリカ,中国等諸国の代表的研究者を講演者に招き,研究発表,情報交換を行った。また,2件の発表を行った。 以上のようなマイクロスケール実験の成果が,国際的に評価され,平成13年12月に香港で開催される国際マイクロスケール化学シンポジウムの国際試問委員に選ばれるとともに基調講演者に招待されている。 2.高校化学のマイクロスケール実験に関する研究: 1)「有機化合物の分離」のテーマの実験教材を開発した。 2)マイクロスケール実験と通常スケール実験を,廃液と試薬量,実験時間,準備時間等の観点から比較する研究をおこなった。 3.大学基礎教育のマイクロ/スモールスケール実験教材の開発: 1)未知試料の定性分析は多くの大学で行われている実験である。遠心分離機を使って0.5mlの試料を分析する方法を開発した。 2)代表者は,セファデックスイオン交換体を使うスモールスケール実験を以前に開発したが,さらにスケールを約1/5に小さく,時間を80%短縮することに成功した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 荻野和子: "「マイクロスケール実験の広場」へのお誘い"化学と教育. 49・2. 109-109 (2001)
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[Publications] 荻野和子: "陽イオンの定性分析におけるマイクロスケールの予備実験"化学と教育. 49・2. 110-110 (2001)
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[Publications] 荻野和子,東海林恵子,金和宏,田嶋智子 ほか: "高校化学におけるスモールスケール生徒実験のアンケート調査"化学と教育. 49・3(印刷中). (2001)
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[Publications] 荻野和子: "アメリカナショナルマイクロスケールケミストリーセンターの一般化学ワークショップ"化学と教育. 49・3(印刷中). (2001)
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[Publications] 甲國信: "アメリカナショナルマイクロスケールケミストリーセンターの有機化学ワークショップ"化学と教育. 49・3(印刷中). (2001)
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[Publications] 荻野和子,東海林恵子: "高校化学におけるスモールスケール生徒実験XIII..有機化合物の分離"平成12年度東北地区化学教育研究協議会要要旨集. 9. 41-43 (2001)