1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11694075
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
津田 敏隆 京都大学, 超高層電波研究センター, 教授 (30115886)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀之内 武 京都大学, 超高層電波研究センター, 助手 (50314266)
中村 卓司 京都大学, 超高層電波研究センター, 助教授 (40217857)
長谷部 文雄 茨城大学, 理学部, 助教授 (00261735)
清水 厚 国立環境研究所, 研究員
西 憲敬 京都大学, 理学部, 助手 (00222183)
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Keywords | 大気重力波 / 積雲対流 / 成層圏 / 中間圏 / 熱帯大気 / レーダー / ラジオゾンデ / CCDイメージャー |
Research Abstract |
本年度は,11月から3月にかけてインドネシアにて観測を行い、積雲対流起源の対流圏・成層圏・中間圏の重力波を調べた。 ●11,12月にはバンドンにて、ラジオゾンデを用い、乾季から雨期への変り目の時期における、積雲対流起源の対流圏・成層圏の重力波の観測を行った。観測で得られた結果を気象衛星ひまわりの赤外画像と照合し、解析を行った。また本観測の結果を受けて次年度効果的に観測を行うための放球間隔等を検討している。 ●700kmほど離れたジャカルタ流星レーダーとポンティアナMFレーダーによる観測の比較解析を行った。両レーダーで重力波が検出されたが、直接両者にまたがる重力波は検出されなかった.一方、重力波の統計的な活動度については相関がみられ、対流活動との関連性を窺わせた。 ●2,3月にはラジオゾンデに加えて、CCD全天イメージャーによる予備的観測を行い、光害と晴天率等、観測のための条件の調査を行った。雨期のため調査結果は必ずしも芳しくなかったが、中間圏の重力波は検出された。次年度は雨期のうちでも比較的晴天率の高い時期を選んで観測を続ける。サンプルはそれほど多くなくても波動の水平構造に関する貴重なデータが得られると期待される。 ●ポンティアナのMFレーダーの機能強化を検討した。その結果、新たな拡張を行うことで運動量フラックス推定が可能になるなどが示され、その拡張のための技術的準備・インドネシア当局との交渉を行った。来年度に拡張を行い、観測を開始する。
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Research Products
(1 results)