2000 Fiscal Year Annual Research Report
プログラム運算システムの設計および実現に関する研究
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11694130
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
武市 正人 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (10011165)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
胡 振江 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (50292769)
岩崎 英哉 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (90203372)
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Keywords | 融合変換 / 構成的手法 / 運算 / アルゴリズム / 関数プログラミング |
Research Abstract |
本研究は、プログラムを効率的に操作することのできるプログラム運算システムを開発しようとするものである。本国際学術共同研究では、構成的アルゴリズム論の創始者であるRichard Bird教授と、それに着目して実用システムの検討を進めてきている代表者(武市正人)の両者のグループで緊密な連携をとって、研究を進め、理論的考察を深めるとともに、工学的に実用的なシステムを構築する。 本研究の第2年次である本年度は、昨年度の共同討議をもとに、構成的アルゴリズム論の理論的基礎に基づく運算システムの具体的な設計を行なった。とくに、Allegoryにおいて変換を構造化する手法(Bird,Gibbons担当)、部分計算・並列化などの変換を構造化する手法(武市、胡担当)、それらの実現法に関する検討(岩崎、尾上担当)、変換モジュールの効率的な統合に関する研究(de Moor,胡担当)、変換システムの漸増的機能強化に関する研究(武市、胡担当)、これまでに開発した融合変換システムHYLOの改良(岩崎、尾上担当)などの研究を進めた。 研究の推進にあたっては、2000年8月にOxfordにおいて、Oxfordをはじめとするヨーロッパの関係研究者とのワークショップをを開いて各研究項目についての意見交換を行なった。また、2001年3月には横浜で、本研究グループ主催のワークショップを開催し、外部の関連研究者を交えて成果の報告と本研究に関する議論を行なった。
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[Publications] 尾上能之,胡振江,岩崎英哉,武市正人: "プログラム融合変換の実用的有効性の検証"日本ソフトウェア科学会「コンピュータソフトウェア」. 17. 273-277 (2000)
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[Publications] 篠埜功,胡振江,武市正人: "グラフの探索関数の再帰的定義と変換"日本ソフトウェア科学会「コンピュータソフトウェア」. 17. 194-211 (2000)
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[Publications] 岩崎英哉,胡振江,武市正人: "漸次的組化と融合による関数プログラムの最適化"日本ソフトウェア科学会「コンピュータソフトウェア」. 18. 46-59 (2000)
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[Publications] W.N.Chin,S.C.Khoo,Z.Hu,M.Takeichi: "Deriving Parallel Codes via Invariants"International Static Analysis Symposium 2000 (SAS2000). LNCS 1824. 75-94 (2000)
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[Publications] I.Sasano,Z.Hu,M.Takeichi,M.Ogawa: "Make it Practical : A Generic Linear-Time Algorithm for Solving Maximum-Weightsum Problems"Tee 2000 ACM SIGPLAN International Conf.on Functional Programming (ICFP'00). 137-149 (2000)
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[Publications] M.Takeichi,Z.Hu: "Calculation Carrying Programs : How to Code Program Transformations"International Symposium on Principles of Software Evolution (ISPSE 2000). 250-259 (2000)