2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11694163
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
白木 渡 香川大学, 工学部, 教授 (30032288)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井面 仁志 , 助教授 (90294735)
松保 重之 阿南工業高等専門学校, 建設システム, 助教授 (90157347)
神田 順 東京大学, 大学院・環境学研究系, 教授 (80134477)
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Keywords | Steel Structures / Reliability-Based Design / Performance-based Design / Design Codes / Computer-Aided Design |
Research Abstract |
昨年度実施したヨーロッパ、アメリカ、カナダの信頼性設計基準の調査結果を基に、本年度は、主として土木及び建築構造物を対象として、ISO2394(構造物の信頼性設計に関する一般原則)に基づいた設計基準策定に向けた枠組みづくりについて検討した。得られた結果を以下に示す。 1.土木構造物については、橋梁、道路、河川、港湾、電力等種類も多く、対象とする構造物、考慮すべき荷重、限界状態も異なり、これらすべてを統一した設計基準を策定することは困難である。従って、まず信頼性設計を行うための統一した荷重の確率モデルの作成、その荷重モデルを用いた設計荷重の設定法並びに信頼性設計法の基本的な考え方を示すこととし、その枠組みについて議論した。その成果を白木、松保、井面、田中を中心としてまとめた。 2.建築構造物については、土木構造物と異なり種類も少なく信頼性設計を行うための統一した設計基準の策定については、建築学会で性能照査型設計を基本として検討がなされている。本研究でもその考え方をもとにISO2394との整合性について検討した,その成果を神田を中心としてまとめた。 3.信頼性設計法が一般の設計技術者にとって高度な設計理論や技術を要求することなく、従来の設計法と同程度に理解しやすいものでなければならない。そのためにコンピュータを用いた新しい設計システムの提案を行った。その成果は、Murzewski教授、Jendo教授を中心にしてまとめた。 上記、1.及び2.の研究実施に当たっては、白木、神田、松保が海外に出かけ調査研究を行った。また、3.の研究については、Murzewski教授を日本に招き十分な議論を行った。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Shiraki,W. et al.: "Reliability Analysis of Steel Piers of Highway Bridges at Plastic Collapse Limit State Using Seisemic Restoring Horizontal Force Method"Applicatiotns of Statistics and Probability Balkema. Vol.2. 731-737 (2000)
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[Publications] Kanda,J. et al.: "Optimal Reliability-Based Earthquake Load Considering Multi-Failure Cost Model"Applications of Statistics and Probability,Balkema. Vol.1. 553-560 (2000)
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[Publications] Shiraki,W. et al.: "Seismic Loads and Response for Continuous Bridges"Proc.Of ASD2O0,Elsevier. Vol.1. 383-390 (2000)
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[Publications] 白木渡 他: "送電用標準鉄塔に関するLRFDフォーマットの提案"構造工学論文集. 46巻A. 395-401 (2000)
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[Publications] 白木渡 他: "弾塑性有限変位解析による鋼製ラーメン橋脚の耐震信頼性解析"構造工学論文集. 46巻A. 403-411 (2000)
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[Publications] Murzewski,J.: "Design Templates-A New Tool for Computer-Aided Design of Structural Element"Jour.of Theoretical and Applied Mechanics. 38巻2号. 331-350 (2000)