2000 Fiscal Year Annual Research Report
インターネットを用いた建築音響マルチメディア教育データベースに関する国際共同研究
Project/Area Number |
11694166
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
藤本 一壽 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 教授 (90112309)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢野 隆 熊本大学, 工学部, 教授 (30109673)
黒木 荘一郎 鹿児島大学, 工学部, 助教授 (30094139)
春田 千秋 久留米工業大学, 工学部, 教授 (50038030)
古屋 浩 九州共立大学, 工学部, 教授 (00238700)
大鶴 徹 大分大学, 工学部, 助教授 (30152193)
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Keywords | 建築音響 / データーベース / 教育 / マルチメディア / 国際共同研究 |
Research Abstract |
建築系の学生に建築音響に対する興味を喚起させるには、音や映像を活用した講義を行うことが有効であろうとの観点から、本研究は、建築音響の講義に用いるマルチメディア教育データベースを構築することを目的とした。データベースに最新情報を取り入れため、国内外の複数の教官で研究メンバーを組織し、分担してデータベースを構築した。 前年度はデータベースの基本設計を行ったが、平成12年度は実際のデータベースの作成を行った。データベース作成に際して、(a)目に見えない音響現象を分かりやすく、(b)できるだけ具体的に、(c)学生の目で内容を考える、(d)基礎学力が高くない学生にも理解できるように、ということを基本方針とした。マルチメディアデータの取り扱いが容易であり一般性があるという点から、データベースはMicrosoft社製のPowerPointのスライドとし、内容は学部学生の「建築音響」の講義で使う標準的な図や表とすることにした。すなわち、内容は、音響物理、聴覚と音響心理、音の測定と評価、音の伝搬と予測、騒音の防止、室内音響、吸音・遮音・床衝撃音で構成した。 スライドは、一般的な教科書に掲載されているものだけでなく、本研究メンバーが講義で使いたいオリジナルな図表をできるだけ作成するよう努めた。また留学生への対応を考えて、日本語版と英語版の2種類を作成した。PowerPointは、スライドの追加、修正、並べ替えなどが容易であるので、各自が講義で用いる際には、本データベースを基に各々の講義内容に沿ったスライドの編成を行うことができる。スライドは、視認性(図表や文字の大きさ)、配色、レイアウト、データベースのロゴ、系統的スライド番号などに配慮して全体的統一感を出すとともに、PowerPointの利点を生かした動画や音を含むスライドの動的表示に工夫した。
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