Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉浦 明 京都大学, 農学研究科, 教授 (00026379)
湊 和也 京都府立大学, 農学部, 教授 (10026601)
上高原 浩 京都大学, 農学研究科, 助手 (10293911)
野渕 正 京都大学, 農学研究科, 教授 (50026499)
渡辺 弘之 京都大学, 農学研究科, 教授 (90026633)
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Research Abstract |
本年度は2回にわたりタイ国を訪問し、ラオス、カンボジア国境付近と南タイの森林の希少有用林産物資源の探索と試料の採取を行った。具体的には 第一回探索 8月8日〜8月19日:ラオス、カンボジア国境付近(Sakhom Nakhom,Nakhon Phanom,Mukdahan,Ubon Rachathani,Chong Mek,Phum Saron)の森林を探索し、Prismatomeris tetrandra,Prismatomeris sp.1,Dracaena angustifolia,Alyxia reinwardtii,Eurycoma longifolia,Erythroxylum cambodiana,Trigonosfemon nodiflora,Spirolobiumn cambodianum,Diospyros wallichii,Anamerta cocculus,Knema elegars,Raugjued sivavia,Tinomiscium pefiolare,Erycibe sp.1などを採取した。 第二回探索: 12月16日〜12月24日:南タイ(Klong Naka,Muang,Ranong,Khao Sok,Khlong Sok,Samui Isl.,Ko Phangan Isl.)の森林を探索し、Gnetum gnemon,Palaquim obovata,Hevea brasiliensis,Willughbeia edulis,Acacia mangium,Clerodendrum,Prismatomeris tetrandra var.malayana,Casuarina equisetifolia,Luminitzern racemosa,Deriops tagal,Avicenia marinaなどを採取した。 上記の採取した試料はカセサート大学にて水、及び有機溶媒にて抽出し、各フラクションの成分組成をガスクロマトグラフィおよび薄層クロマトグラフィにて分離精製するとともに、各種スペクトル分析にてそれらの化学構造を推定した。更に、採取した植物について既知及び未知成分の化学構造と生理活性についての情報をChmical Abstractsにて検索し、最終年度での研究遂行のための議論を行った。その結果、抗Helicobacter pylori活性、抗真菌活性を持つ興味深い成分などが見出され、また熱帯植物(特にマングローブ)タンニンの多様性について、幾つかの新知見を得た。
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