1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11695009
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
西谷 正 九州大学, 文学部, 教授 (20037005)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金宰 賢 九州大学, 大学院・比較社会文化研究科, 助手 (70284560)
中橋 孝博 九州大学, 大学院・比較社会文化研究科, 教授 (20108723)
宮本 一夫 九州大学, 文学部, 助教授 (60174207)
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Keywords | 東北アジア / 先史文化 / 比較考古学 / 農耕文化 / 新石器時代 / 形質人類学 / 墓制 / 青銅器時代 |
Research Abstract |
まず、本研究計画3年間の全体計画に関係する調査の詳細な打ち合わせを行うため、7月に吉林大学を訪問し、林う教授らと会談し、また、予備調査を実施した。その結果、吉林大学所蔵の形質人類学の標本が自由に調査できることがわかるなど、今後の研究に展望が開けた。 本調査は、8月に吉林省と内蒙古自治区を中心として、先史時代の遺跡に対する現地踏査を実施した。吉林省では西団山文化の遺跡立地を観察した。内蒙古自治区では、興隆窪文化に属する諸遺跡を調査し、環濠集落や墓制・農耕文化に関して資料を収集した。そして、吉林大学・吉林省博物館・吉林省文物考古研究所、内蒙古の赤峰市博物館・赦漠旗博物館等々において、新石器時代の土器・石器・青銅器時代の青銅製短剣など先史文化を代表する遺物の実測調査・写真撮影などを行った。一方、吉林大学所蔵の人骨資料についても、計測調査や写真撮影を実施した。吉林大学滞在中には、共同研究会議や教官・学生を対象として、当方の四名の研究者がそれぞれ専門分野に関する講演を行った。 12月には、吉林大学の研究協力者三名を招聹し、北部九州を中心に、縄文・弥生文化の遺跡の現地調査を共同で実施した。また、九州大学・福岡市博物館・九州歴史博物館・佐賀県立博物館・佐賀医科大学・下関市立博物館・土井ケ浜人類学ミュージアム等々において、土器・青銅器・人骨資料のほか、住居・墓制に関する資料を調査した。 一方、研究代表者は、比較考古学の立場から、青森県の三内丸山遺跡などでも資料収集を行った。
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