2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11695026
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
南條 宏肇 弘前大学, 理工学部, 教授 (00106840)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松谷 秀哉 弘前大学, 医学部, 助手 (30241483)
市村 雅一 弘前大学, 理工学部, 助教授 (20232415)
倉又 秀一 弘前大学, 理工学部, 教授 (10215048)
柴田 徹 青山学院大学, 理工学部, 助教授 (70082831)
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Keywords | 宇宙線 / エネルギースペクトル / 大気球観測 / エマルションチェンバー |
Research Abstract |
カムチャッカ半島からボルガ河流域までの長時間宇宙線観測を1995年より日ロ共同で行っているが、予定した11回の観測を昨年までに全て終え、そのうち11回の観測に成功し、観測機は無事回収されている。現像した乾板とフィルムは日本とロシアの双方に分配し、1996年までのデータについては、解析を済ませた。この結果については、アメリカのシカゴで6月14日から16日まで開催された、"Workshop on the high energy conposition of cosmic-ray"で発表した。これには分担者の柴田が参加・報告した(基盤(B))。また平成12年8月に盛岡で行われた"Space Technolog and Science"の国際シンポジウムで市村が報告した。 また7月2日から10日まで、南條と共同研究者の晴山がロシアへ訪問し、解析結果の突合せおよび今後の解析方針についての議論を行うとともに、モスクワ近郊のドブナで行われた、宇宙線ミニ国際会議に参加した(基盤(B))。 8月3日から8月30日まで、モスクワ大学から共同研究者が1名訪問し、エネルギー決定や検出効率の算出に必要なシミュレーション計算の比較検討を行い(基盤(B))、9月から12月まではモスクワ大学から若手研究者が、長期滞在し弘前大学で共同してデータの測定・解析の作業を行った(滞在費・基盤(B))。その他、弘前大学国際学術振興基金より2名のロシア共同研究者が訪問し解析の打ち合わせを行うなどの人事交流を行った。 1996年までの結果は、上記"Space Technology and Science"の国際シンポジウムのproceedingに掲載された(レフリー付き)。また、Astro Particle Physicsに投稿し、受理され現在印刷中である。1997年のデータについてはほぼ解析を終え、平成13年ドイツで行われる宇宙線国際会議に報告する。1999年に行った観測データについては、現在解析中である。このデータは4回分の観測に当たり、あと2年くらい結果を出すまでかかる予定である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] A.Apanasenko et al.: "Russian Nippon Joint Balloon Experiment-Long Duration Flight from Kamchatka-"Proceedings of 22th of Int.Symposium on Space Technology and Science. Vol.2. 1831-1836 (2000)
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[Publications] A.Apanasenko et al.: "Composition and energy spectra of cosmic-ray primaries in the energy region range 10^<13>〜10^<15> eV/particle observed by Japanese-Russian joint balloon experiment."Astor Particle Physics. (印刷中). (2000)
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[Publications] 藤井正美 他: "日ロ共同気球実験解析結果"宇宙科学研究所大気球シンポジウム報告. 2000年12/14-15(印刷中). (2001)
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[Publications] 藤井正美 他: "RUNJOBデータによるエスケープレングスについての考察"宇宙科学研究所大気球シンポジウム報告. 2000年12/14-15(印刷中). (2001)