2000 Fiscal Year Annual Research Report
逆"浮き草"構造をもつ高分子有機薄膜の構造と光スイッチング
Project/Area Number |
11695033
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
尾崎 幸洋 関西学院大学, 理学部, 教授 (00147290)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉井 尚登 関西学院大学, 理学部, 教授 (60163664)
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Keywords | 有機薄膜 / 光スイッチング / ラングミュアープロジェット膜 / 赤外分光法 / ラマン分光法 |
Research Abstract |
"逆浮き草"構造をもつ高分子材料(epichlorohydrin-ethylene-diamineにoctadecyl基がついたもの)のラングミュアーブロジェット(LB)膜を作製した。昨年は一種類であったが,本年度はoctadecyl基の数の異なる3種類(SE1,SE2,SE3と呼ぶ)を用意した.SE3(octadecyl基が18本)はLB膜を作りやすく,またアルキル基がトランス-ジグザグ構造をとり,膜面に対してほぼ垂直となっていた。一方octadecyl基の数が少なくなるにつれ,アルキル基にゴーシュ構造をとりやすくなった。SE3のキャスト膜とLB膜を比較したところ,両者に違いが見られた。キャスト膜ではアルキル鎖が入れ子構造を取っているのに対し,LB膜ではそうはなっていないことがわかった。 SE3にアゾ基の入った高分子材料を合成した。
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