2000 Fiscal Year Annual Research Report
プログラム自己破砕細菌による生分解性プラスチックの高度生産・分離プロセスの開発
Project/Area Number |
11695041
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
海野 肇 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 教授 (10087471)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀 克敏 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助手 (50302956)
丹治 保典 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助教授 (00282848)
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Keywords | 自己破砕細菌 / PHA / 溶菌酵素 / ファージ / 遺伝子組換え体 |
Research Abstract |
本研究は、溶菌酵素遺伝子の応用を目指している東京工業大学の研究グループが蓄積している知見と、中国清華大学の研究グループが実績を持っている組換え大腸菌を利用する知見を総合し、自己破砕能を付与したバクテリアを分子育種し、回収・精製プロセスを簡略化した効率的なポリヒドロキシアルカン酸(PHA)生産プロセスの構築を目的とする共同研究である。双方の研究グループの情報交換を北京(9月;於:清華大学化学工程系;東京工業大学から3名参加)と横浜(10月;於:東京工業大学大学院生命理工学研究科;清華大学から1名参加)とで都合2回行い、双方の研究の進展状況に基づく研究会を行って今後の研究推進計画の打ち合わせを行った。 日本側の研究グループを中心に開発したXylプロモーターを有するpX vectorにBacillus amyloliquefaciensに感染するファージの溶菌酵素の遺伝子を挿入したシャトルベクターを、B.megateriumの染色体上に組み込みこみPHA生産能と自己破砕能を兼ね備えた組換え体をについて、その培養とPHAの生産条件の検討を進めた。二段培養法を中心とする最適操作の探索が次の課題である。また、中国側の研究グループを中心に、Ralstonia eutrophaのPHA合成遺伝子ならびにファージの溶菌酵素遺伝子を同一プラスミド上に乗せたPHA合成能を有する自己破砕菌を作製し、この組換え体によって90%以上のPHA生産を確保する培養操作条件の検討段階に入った。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Huimin YU: "Construction and selection of the novel recombinant Escherichia coli strain for poly (b-hydroxybutyrate) production"J.Bioscience and Biotechnology. 89・4. 307-311 (2000)
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[Publications] Yasunori Tanji: "Characterization of phage encoded lysis protein and its applications for cell disruption"Progress in biotechnology. 16. 207-211 (2000)
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[Publications] Mayumi Kaneko: "Development of self disruptive cell forproduction of poly (3-hydroxyalkanoates)"Student Exchange Program between Tsinghua University & Tokyo Instiotute of Technology, Abstr. 2000, 42. 42-42 (2000)