1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11695074
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
真山 滋志 神戸大学, 農学部, 教授 (00112251)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
朴 杓允 神戸大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (20147094)
竹田 真木生 神戸大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (20171647)
土佐 幸雄 神戸大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (20172158)
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Keywords | 植物病害 / 植物虫害 / PGPR / 生物防除 |
Research Abstract |
本年度、植物病害班(真山、土佐)は中国山東省を中心に北京農業大学Tang教授のアレンジにより病害発生の調査・情報収集を行った。山東省農業大学の植物病虫害の専門家に面会し、病害虫の発生状況・治病対策などについて資料を得るとともに、圃場視察を引率していただき貴重な情報を得ることができた。とくに、トウモロコシと綿栽培における生物防除法の利用について相互検討した。一方、害昆斑は竹田が中国農業大学(北京)生物防除研究所を訪れ、原生動物によるバッタの駆除に関する研究交流および綿作地帯である河南省で害虫の被害状況を調査し、昆虫の生物防除法について貴重な情報を学ぶことができた。 タバコや綿の根腐病に対する拮抗微生物による生物防除が実施されていることは傾聴すべきと思った。一方、神戸大学では生物防除活性を持つPGPR菌の植物組織内での分布、局性について調べるため電子顕微鏡観察を行った。その結果、持ちいたPseadomonas faoresceua細菌は植物の細胞間遼に移行、増殖していることが判明した。同細菌は根面の傷から侵入することも確認できた。今後は、土壌病害を抑止するPGPR菌の作用材備について明らかにするとともに、昆虫の誘引活性を持つ物質の単離を行ない、構造解析を行って、天敵の大量繁殖育成法を考えたく思っており、生物防除法の開発を目標とする研究を行う。
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