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2000 Fiscal Year Annual Research Report

インドネシアにおける家畜の生産性向上に関する基礎的研究-小型反芻家畜の栄養(無機物栄養)改善について-

Research Project

Project/Area Number 11695076
Research InstitutionShimane University

Principal Investigator

藤原 勉  島根大学, 生物資源科学部, 教授 (00023474)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 増永 二之  島根大学, 生物資源科学部, 講師 (10325045)
一戸 俊義  島根大学, 生物資源科学部, 助教授 (20252900)
若月 利之  島根大学, 生物資源科学部, 教授 (50127156)
Keywordsヤギ、 / イネ科草、 / マメ科草、 / 雨季・乾季、 / 草中栄養素含量、 / 熱帯。 / 亜熱帯地域、 / 血中無機物濃度
Research Abstract

今年度は昨年度に引き続きパダン市周辺地域で収集した、ヤギの主要採食草(自生種)の栄養成分とヤギの血中無機物の分析を行ない次のような結果を得た。
1)粗蛋白含量はイネ科草に比べてマメ科草で高く、またイネ科草では乾季と雨季の間にほとんど差はみ見られなかったが、マメ科草では比較的雨季で高くなる傾向であった。2)マメ科草のCa含量はイネ科草のそれに比して高く、一般的な指標としての推奨値を上回った。また、Mg含量では、両草種ともかなり高く推奨値を大きく上回る状況であった。3)Fe含量は両草種とも極めて高く、飼料中に含まれる最大許容量を大きく上回る種もあり、一般的に見られる熱帯・亜熱帯地域のそれらと比較しても高い値であった。4)Se含量は両草種ともに乾季の値に比べて雨季の値は有意に高い状況であった。5)両草種での計算的に求めたCuの吸収率は、S及びMo含量が比較的高い事による影響で、一般的な値よりも低い状況にある事が明らかになった。6)ヤギ(延べ180頭)の血液中無機物含量の測定結果から、雨季に比べて乾季では狭い範囲内ではあるものの、各無機物の血中濃度に明瞭な地域間差がみられ、特にFe濃度において顕著であった。7)血中Se濃度は年間を通じて、特に乾季・雨季に係わらず地域間差が顕著であった。また、血中Se濃度は過剰であると判断される個体が全体の24%あり、一方欠乏状態と判断される個体が全体の40%存在した。8)血中Fe濃度は全個体で過剰臨界値を上回り、このことは上述した採食草中のFe含量が高い事と関連しているものと考えられる。Cu濃度では約20%の個体で正常値以下の値であった。これもまた上述した草中Cuの低い吸収率と関連しているものと考えられる。

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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