1999 Fiscal Year Annual Research Report
歯科用インプラントの開発に関する研究特にポーラスインプラント素材について
Project/Area Number |
11695094
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
斎藤 毅 日本大学, 歯学部, 教授 (60059235)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武市 収 日本大学, 歯学部, 助手 (10277460)
小木曾 文内 日本大学, 歯学部, 助手 (70147643)
小森 規雄 日本大学, 歯学部, 助手 (60153681)
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Keywords | ポーラスインプラント / インプラント表面積 / インプラントのサイズ / ペリオテスト / 歯根型インプラント / エンドポアインプラント |
Research Abstract |
本研究は、インプラント体の表面にポーラス加工を施し、表面積を6倍に拡大して、インプラント体と骨とのosseointegration効果を高めて強固な骨維持を図る画期的なインプラントシステムの開発研究である。本インプラントシステムは、カナダ・トロント大学のMRCグループによって開発されたもので、本科研費の分担者である小森規夫,小曾木文内は、日本大学から派遣されてこの開発研究に参画しており、本研究の継続に有利な情報を提供した。そこで本研究グループは、本インプラント体が市販のインプラントシステムに比較してサイズが最も小さいことから、顎骨・顎堤の小さい日本人に適しているとの評価のもとで、すでに埋入した140例の臨床治験をもとに症例を分析検討した。 その治験成績をもとにインプラント体の生体親和性、ペリオテストを中心とする動揺度の測定などから表面構造とosseointegrationの関係、上顎洞によって制約のある上顎への適応症の拡大などについて詳細に検討し、さらにサイズの小さいインプラント体の開発が必要と考え、改良についてのデザインを共同研究者のトロント大学側に提案し、幅広い選択技がとれるシステムとなるよう検討協議し、以下のような研究成果を得ている。 1)140症例の治験例について6カ月、1、3年と遠隔成績(臨床、X線評価)を調べ、とくに各埋入インプラントのペリオテスト値が経時的に低下する事を認めた。 2)本研究分担者・小木曾をトロント大学に派遣し、上記の日本におけるインプラント埋入分析データを提示し、サイズの小さいインプラント体の開発に有翼形態の付与などのインプラント体のデザインを検討した。 3)トロント大学から補綴学専攻の・ワトソン教授の来日を仰ぎ、インプラントの上部構造とメインテナンスについて協議し、適切な咬合機能について協議した。
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Research Products
(1 results)