1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11710089
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
伊藤 泰郎 北海道大学, 文学部, 助手 (80281765)
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Keywords | ネットワーク / 社会意識 / 寛容性 / 外国人 / 性別分業 / 異質性 / 権威主義 / 同性愛 |
Research Abstract |
本年度は、聞き取り調査及び調査票を用いた大量調査を実施した。聞き取り調査は、東京都北区・同文京区・川崎市などにおいて、外国人に対する抵抗感とパーソナル・ネットワークとの関係を中心に、具体的な質問文の作成を目的として実施した。大量調査は、東京都豊島区・札幌市北区の2地点で、20歳から75歳までの男女各700人を対象に、平成11年11月20日〜12月10日の期間で実施した。有効回収数は519票(回収率37.9%)であり、それぞれの調査区については、札幌市北区が286票(回収率41.4%)、東京都豊島区が233票(回収率34.4%)であった。大量調査での調査内容は以下の通りである。パーソナル・ネットワークに関しては、部分ネットワーク(親族・近隣・友人)の規模及び密度(友人ネットワークのみ)、友人ネットワークに関する志向性、インテイメット・ネットワーク(「親しい人」2人について質問)の属性・同質性・密度などについて質問項目を設けた。社会意識に関しては、外国人に対する抵抗感及び接触経験、同性愛者に対する抵抗感、結婚・出生・性別分業・老親扶養に関する意識、権威主義的伝統主義、外国人労働者の受け入れ・妊娠中絶・不登校に関する意見などについて質問項目を設けた。本年度は大量調査のデータクリーニング及び基礎的な分析まで実施し、本年度においてパーソナルネットワークと社会意識の関係について本格的な分析を実施する予定である。
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