1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11710119
|
Research Institution | Bukkyo University |
Principal Investigator |
山口 洋 佛教大学, 社会学部, 講師 (00262543)
|
Keywords | ネットワーク / 進路選択 / 友人関係 |
Research Abstract |
本研究の目的は、大学生の進路選択に果たすパーソナル・ネットワーク(主に大学の友人関係)の役割を、学生個々人の社会的背景や所属大学・学科の特性と関連づけて明らかにすることである。 交付期間1年目の今年度は、ネットワークや進路選択に関わる文献を検討し、調査研究の枠組みを設定した。具体的には、複数のゼミ(各10〜20名程度)を調査単位とし、そこでの友人関係の全体構造および個々の学生が持つそれ以外の友人関係の量・質と、進路選択に関わる意識との関連を分析することにした。11月〜1月には所属大学の社会学専攻3回生および他大学の社会学専攻2回生を対象に質問紙による調査を実施した。年度末には、回答のコーディングおよびデータ入力作業を行った。 数量的データに基づく分析は主に来年度以降の作業となる。ただ、予備調査の過程で、ゼミで新たな友人関係が形成される年度初めの時期と、進路志望が定まってくる時期(3回生の秋頃)との比較調査の必要性が明確化した。来年度予定の調査はこうした時期に行う予定である。 今年度予算では、枠組み設定のための書籍・雑誌代、所属大学における調査謝礼としての文具代、他大学での予備調査・本調査のための旅費・謝金、コーディング作業・データ入力の代金を支出している。また来年度以降も継続する作業のために、調査予定大学への依頼・予備調査のための旅費、分析作業に用いるパソコンソフト、プリンター等の代金も支出している。
|