1999 Fiscal Year Annual Research Report
1930年代日本の公立小学校における「合科学習」の指導法に関する研究
Project/Area Number |
11710130
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Research Institution | Miyagi University of Education |
Principal Investigator |
吉村 敏之 宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (80261642)
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Keywords | 合科学習 / 総合学習 / 学習指導法 / カリキュラム |
Research Abstract |
研究計画に示したように、富士小学校の教師たちの「合科学習」の指導法の形成過程をたどり、形成された指導方法の特質を明らかにすることを目的として、以下に示すような作業をすすめ、研究を進行させた。 1.富士小学校の「合科学習」実践に関する年譜を作成した。 富士小学校の教師の著した著書や雑誌論文をもとに作成し、実践の展開ができるだけ詳細にたどれるようにした。校内の動きを国内外の動きと関係させてたどれるようにした。 (1)学校全体の歴史と実践のリーダーであった校長の上沼久之丞、実践の中心を担った教師、奈良靖規、谷岡市太郎、小林節蔵の動きの概要をつかんだ。 (2)富士小学校が強く影響を受けた、奈良女高師附属小学校の実践の展開との対応関係を示した。 (3)その他の国内外の学習指導法の改善の試みの影響もわかるようにした。 2.富士小学校の「合科学習」の指導方法とカリキュラムの特質を明らかにするために、奈良女高師附属小学校の実践との比較を行う。特に、1930年代の日本の小学校で改造が試みられたカリキュラムに注目した。 (1)富士小学校の合科学習は、低学年での学習態度の形成に力点を置いている。その理由を解明中である。 (2)合科学習のカリキュラムの課題は、学習の系統性をいかにつけるかという点である。富士小学校の試みを位置づけるために、他校のカリキュラムとの比較が必要である。奈良女高師附属小学校と明石女子師範附属小学校のカリキュラムの検討をすすめている。
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Research Products
(1 results)