1999 Fiscal Year Annual Research Report
動詞の多義性解消過程解明のための形態・連語・文脈情報の抽出に関する研究
Project/Area Number |
11710229
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Research Institution | The National Institute for Japanese Language |
Principal Investigator |
柏野 和佳子 国立国語研究所, 言語体系研究部, 研究員 (50311147)
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Keywords | 多義 / 動詞 / 格フレーム |
Research Abstract |
本年度は,分析の対象とする多義動詞の選定と,用例の収集を行った。 はじめに,『岩波国語辞典(第5版)』(岩波書店)の見出しにたっている多義動詞のうち,『計算機用日本語基本動詞辞書IPAL』(情報処理振興事業協会)に収録されていない語のリスト(約500語)を作成した。続いて,リストの各語について,入手した解説文の電子化データ(約33万文)によって用例検索し,用例のとれる語を中心に,分析対象とする候補語を選定した(約200語)。 なお,『計算機用日本語基本動詞辞書IPAL』に収録済みの語を対象外とした理由は,すでに詳細な格フレーム分析がされている動詞を外すことで,本研究成果の一部として作成される予定の格フレーム情報を新奇性のあるものとするためである。
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