1999 Fiscal Year Annual Research Report
新卒労働市場における大学教育の効果に関する実証分析
Project/Area Number |
11730037
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
浦坂 純子 同志社大学, 文学部・社会学科産業関係学専攻, 専任講師 (70289338)
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Keywords | 大学教育 / 受験科目 / 学業成績 / 資格 / 就職 / 所得 / 転職 / 昇進 |
Research Abstract |
本年度は、実証分析のためのデータ収集を目的とするアンケート調査「経済学部出身者の大学教育とキャリア形成に関する実態調査」を、主要3私立大学の卒業生(経済学部出身者)に対して郵送で実施した。まず、1999年8月にA大学卒業生500名に対してパイロット調査を行い、その結果を踏まえて1999年12月にA大学卒業生1,587名、2000年2月にB大学卒業生3,000名、C大学卒業生2,700名に対して本調査を行った。現在、回収および集計作業を進行中である。調査票は、概ね「基本属性」「大学受験時および入学・編入学時」「大学在学時」「大学卒業後」に分けて構成されており、それぞれ以下に挙げた項目に関する問いを設定している。 1 基本属性〔性別・生年月日・配偶者の有無・子供の人数・大学在学期問・現在の労働所得・取得資格・両親の最終学歴〕 2 大学受験時および入学・編入学時〔入学方法・受験科目〕 3 大学在学時〔課外活動・重点学習科目・講義やゼミへの出席率・学業成績・奨学金・就職活動〕 4 大学卒業後〔大学院進学の有無・最初の就業状況・転職経験・現在の就業状況・大学までの教育を通じて身につけたもの・経済学部で行われてきた教育とその後のキャリア形成についての意見〕 A大学卒業生に対するパイロット調査では、回収率40.8%、204サンプルを得ており、暫定的ではあるが入試パフィーマンスと所得パフォーマンス、あるいは昇進パフォーマンスとの間に極めて興味深い関係が観察されている。この結果のフォローを含めて、本調査によるデータを用いた詳細な分析を次年度の課題としたい。
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