1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11740147
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
福間 將文 京都大学, 基礎物理学研究所, 助手 (10252529)
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Keywords | 弦理論 / 超弦理論 / 非摂動効果 / インスタントン / D-brane / T-duality / U-duality / くりこみ群 |
Research Abstract |
1.Ramond-Ramaond.ポテンシャルのT-duality群における変換性:10次元typeII超弦理論をd次元トーラスにコンパクト化したものは、T-duality群SO(d,d;Z)のもとで不変である事が期待されているが、これまで、Neveu-Schwarz 2-formがnonzeroで存在する場合のRamond-Ramondポテンシャルの具体的な変換性については、よく分っていなかった。我々は、Ramond-RamondポテンシャルとNeveu-Schwarz 2-formを混合した新しい場を導入し、それが、SO(d,d;Z)のもとでMajorana-Weylspinorとして変換する事を、一般的に証明した。さらに、その新しい場がmaximal supersymmetryを持つ(10-d)次元supergravityの有効作用を著しく簡単化する事を発見した。 2.AdS/CFT対応におけるくりこみ群的解析:弦の古典的配位としてAdS_3×S^3×T^4を取った時の対称性がなす群を調べ、それが、例外群F_4のWeyl群W(F_4)を離散例外群E_<6(+6)>(Z)に埋め込んだものになる事を示した。一方、dimensional reduction後の3次元anti de Sitter空間(AdS_3)上の超重力理論には42個のスカラー場が現れるが、いわゆるAds/CFT対応により、これらはAdS_3の境界上で2次元共形場のscaling operatorたちに結合していると解釈される。我々は、この42個のスカラー場を、上の"residual U-duality群"のもとで規約分解する事で、scaling operatorの3点関数がとりうる形を決定した。さらに、3点関数とくりこみ群ベータ関数との対応を用いて、42個のscaling operatorのうち、28個がmarginal、14個がirrelevantである事を示した。また、marginal operatorのうち、16個がexactly marginalである可能性を指摘した。(以上、大田氏(KEK田無)・田中氏(基研)との共同研究)
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Masafumi Fukuma: "Comments on D-instantons in c<1 strings"Physics Letters B. 460. 71-78 (1999)
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[Publications] Masafumi Fukuma: "Comments on T-dualities of Ramond-Ramond Potentials"Progress of Theoretical Physics. 103. 425-446 (2000)
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[Publications] Masafumi Fukuma: "Weyl Groups in AdS_3/CFT_2"Progress of Theoretical Physics. 103. 447-462 (2000)