1999 Fiscal Year Annual Research Report
微気圧・精密海洋底水圧観測に基づく常時地球自由振動の励起源の探究
Project/Area Number |
11740256
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
綿田 辰吾 東京大学, 地震研究所, 助手 (30301112)
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Keywords | 微気圧 / 津波計 / 自由振動 / Free-Unix / PPP / データ転送 |
Research Abstract |
微気圧データの収集については防災科学技術研究所が整備している三宅火山の微気圧データ1989年1月〜1999年12月までのデータを取得し、解読プログラム、加工プログラム、作図プログラムを整備した。 海洋科学技術センターが整備している室戸沖の津波計データも1998年4月から1999年6月のデータを取得し、解読プログラム、加工プログラム、作図プログラムを整備した。 地震研究所三陸沖の津波計データは1999年8月からの現在まで連続データをWINフォーマットで取りこみディスク状に保存するシステムを整備した。 新しい微気圧観測点を増設するための微気圧データ収録装置を開発した。 本装置は、Free-UnixをインストールしたPCに、商用カーナビゲーション用のGPSを取りつけ、微気圧データを取りこみ、時刻情報を付けてデータをファイルに書きこむ。地震研究所よりダイアルアップppp接続にて1日1回FTPファイル転送をおこなう。微気圧計、GPS時計のモニタリング、システム設定等もダイアルアップによる遠隔操作で行える。本システムは非常に安価であり、アナログ回路部がないのでアナログ回路に不慣れな素人にも製作管理が可能で、他の低速サンプリングデータの収集にも容易に転用が可能という特徴をもつ。ネットワーク使用運転として所内の2システムの同時並行観測を行い、機器のノイズレベルを明らかにしたのち、高知県室戸市、宮城県女川町へ設置する予定である。
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