1999 Fiscal Year Annual Research Report
液晶型自己組織性とフォトリフラクティブ効果:自己増幅現象を目指して
Project/Area Number |
11740391
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
佐々木 健夫 大分大学, 工学部, 助教授 (80261501)
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Keywords | フォトリフラクティブ効果 / 高分子液晶 / 等方相 / 再配向 |
Research Abstract |
申請者は、液晶性高分子におけるフォトリフラクティブ効果について検討を行った。そして、液晶性高分子の等方相において、アモルファス高分子の5倍以上も高活性なフォトリフラクティブ効果が得られることを見出した。NBA6は液晶性高分子、Ac-NBA6とNBA3はアモルファス高分子である。これらはほぼ同じ分子構造であるにもかかわらず、η値(回折効率:フォトリフラクティブ効果の大きさを表す)は、液晶性高分子のほうが大きい。驚くべきことに、このフォトリフラクティブ効果の測定は、すべて等方相で行っている。XRD測定を行っても、全くシグナルが見られない状態の薄膜フィルムで測定を行っているにもかかわらず、液晶性高分子のほうが大きなフォトリフラクティブ効果を示すことがわかった。つまり、液晶性の高分子はたとえ等方相であっても、同様の分子構造のアモルファス高分子よりもフォトリフラクティブ効果が大きくなる。さらに、シアノビフェニル系の高分子液晶で検討を行っても、やはり液晶相を形成し易い高分子は、液晶性の低い高分子よりも大きなフォトリフラクティブ特性を示した。我々は、液晶性高分子の等方相はアモルファス状態とは異なり、動的かつ短距離的な秩序が存在し、それがフォトリフラクティブ効果を増幅していると考えている。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 佐々木健夫: "Enhancement of photorefractivity in the isotropic phase of polymer liquid crystals"The Journal of Physical Chemistry B. 103. 1925-1929 (1999)
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[Publications] 佐々木健夫: "Photorefractive effect of the isotropic phase of polymer liquid crystals"proceedings of SPIE. 14. 3799-3803 (1999)