1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11740435
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
梅田 正明 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教授 (80221810)
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Keywords | 植物 / 細胞質分裂 / 細胞周期 / イネ / サイクリン依存性キナーゼ / サイクリン / 分裂期 / リン酸化 |
Research Abstract |
細胞板の形成を伴う細胞質分裂は植物に特徴的なプロセスであり、分裂の方向性を決定する上でも重要である。そこで本研究では、M期に働くサイクリン依存性キナーゼ(CDK)とサイクリンの特異的な複合体を解析し、その基質の単離を通して細胞質分裂における生理的役割を明らかにすることを目指している。本年度は、G2〜M期で発現するCdc2Os3と特異的に結合するサイクリンを検索した。サイクリンのin vitro翻訳産物を用いたGST-pull downアッセイにより結合性を検討したところ、B型サイクリンの一つがCdc2Os3と特異的に結合することが明らかになった。酵母のtwo-hybrid 法でもその結合性が確認された。そこで、昆虫細胞を用いてCdc2Os3とB型サイクリンを共発現させたところ、両者はin vivoで複合体を形成することが示された。この複合体をマイクロインジェクションによりタバコBY-2細胞に導入することにより、M期特異的に発現するCDK/サイクリン複合体の機能を解析できるものと期待される。 一方、これらの細胞内局在性も生理機能を類推する上で重要である。そこで、GFPと連結した融合タンパク質をBY-2細胞で発現させるべく、遺伝子導入を行なっている。またCdcOs3の分子機能を明らかにするため、dominant negative型の変異体を作成し、同様にBY-2細胞に導入している。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Umeda,M.: "Molecular characterization of mitotic cyclins in rice plants"Molecular & General Genetics. 262. 230-238 (1999)
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[Publications] Umeda,M.: "Differential cxpression of genes for cyclin-dependent protein kinases in rice plants"Plant Physiology. 119. 31-40 (1999)