1999 Fiscal Year Annual Research Report
ヘモグロビンを用いた溶存NOガスイメージセンサの研究
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11750051
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
内田 秀和 埼玉大学, 工学部, 助手 (60223559)
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Keywords | ヘモグロビン / ポルフィリン / 表面光電圧 / 一酸化窒素 / surface photovoltage / 溶存ガスセンサ / イメージセンサ / ジシクロヘキシルカルボジイミド |
Research Abstract |
生体組織内でのNO分布を調べるために簡便かつ迅速に2次元測定できる手法の開発を目的として表面光電圧法(SPV法)に適したセンサ感応膜の基本特性の評価を行った。初年度である本年はNOと非常に強い親和性を持つヘモグロビン固定化膜の評価とともにポルフィリンを高密度に固定化してヘモグロビンと同様な分子近接効果を持つセンサ膜を作成する可能性についても検討した。 1.ヘモグロビン固定化膜 n-Si/SiO_2/3-aminopropyltriethoxysilane/glutaraldehyde/hemoglobinの積層構造を持つSPVセンサ素子を作成し、バッファ溶液中でのNOバブリングによる溶存ガス濃度変化を測定し、NO_2に対する高い選択性が得られる可能性がみられた。 2.ポルフィリン固定化膜 中心金属に鉄を配したprotoporphylinを3-aminopropyltriethoxysilaneおよびN,N'-dicyclohexylcarbodiimideを用いてn-Si/SiO_2表面に固定化したSPVセンサ素子を作成、ヘモグロビン固定化膜と類似した特性のセンサ感度が得られることがわかった。
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