1999 Fiscal Year Annual Research Report
外部雑音の干渉に強い擬似白色雑音の生成法及びそれを用いた計測・通信システム
Project/Area Number |
11750060
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Research Institution | The University of Aizu |
Principal Investigator |
林 隆史 会津大学, コンピュータ理工学部, 助教授 (20218580)
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Keywords | low-peak factor / 疑似白色雑音 / スペクトラム拡散通信 / 多周波同時測定 / 乱数 / 相互相関 / 多チャンネル / 直交基底 |
Research Abstract |
本年度は、主に、以下の項目について研究を行った。 ・相互相関もlow-peakとなるlow-peak factor疑似白色雑音を用いた通信システムの検討 ・相互相関もlow-peaklとなるlow-peak factor疑似白色雑音を用いた多チャンネル多周波同時計測システムの検討討 ・直交基底low-peak factor疑似白色雑音を用いた通信システムの検討 ・直交基底low-peak factor疑似白色雑音を用いた多チャンネル多周波同時計測システムの検討 本研究の成果である実数系列のlow-peak factor疑似白色雑音生成法は、系統な生成法でありながら、low-peak factorが1以下になるという点で、従来にない新しいものである。 それに加えて、生成方法を工夫する事で、1)相互相関もlow-peakとなるものや、2)直交基底となるものを生成する事ができる。さらに、これら2種類についても、生成方法に、組合せ理論の成果を適用する事で、位相差が長さの平方根程度より小さい範囲では、相互相関が0となる系列なども系統的に生成できる事がわかった。 これらの性質は、チャンネル間の干渉を防ぐという意味で、マルチチャンネルの無線LANや多チャンネル計測の応用に適した性質である。この利点を活かしたシステムの設計や一部試作を行った。この成果を踏まえ、次年度は、試作システムの改良等や、別の特質を有したw-peak factor疑似白色雑音の生成方法の検討を行う予定である。
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