1999 Fiscal Year Annual Research Report
音響を利用した各種シート材料の複数枚誤送検出に関する研究
Project/Area Number |
11750096
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
坂本 秀一 新潟大学, 工学部, 助教授 (40211932)
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Keywords | 音響 / センサ / 測定 / 枚数 / シート / 非接触 |
Research Abstract |
平成11年度は主に伝達関数の位相差を利用した検出法を確立するための研究を行った。以下に今年度の成果を具体的に記す。 1.紙の他の種々の薄膜材料について枚数と伝達関数の位相の関係から求めた位相差が最大になる最適周波数と各種条件との関係を実験により求めた。 2.実用では装置の簡略を図るため、最適周波数の正弦波パルスを発してからマイクがそれを拾うまでのセンサの入出力位相差=時間間隔が枚数により異なることを利用する。各種材料の環境による影響を正確に得るため、センサ内に最適周波数の正弦波を放射し、センサの入出力信号の時間間隔を高分解能で測定した。 3.布枚数の非接触測定に関して、実験・理論両面で有意な成果が得られたため、現在日本機械学会論文集へ投稿の準備をしている。また、多孔質構造を持つ食品(小麦粉、米、コーン、大豆)がポリエチレン等の袋に入った状態における内容物種類の非接触認識において理論解析を行った。この成果については日本機械学会において口頭発表を行った。 以上から、当該年度の目的は達成された。
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