1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11750107
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
伊呂原 隆 上智大学, 理工学部, 講師 (60308202)
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Keywords | セル生産システム / セル生産 / 物流 / 最適化 / プランナレイアウト / セルフォーメーション / マシンレイアウト / セルレイアウト |
Research Abstract |
セル生産システムにおいて物流の最適化を行う研究では、生産に必要なマシーンを物流の観点からどのようにグルーピング(セルフォーメーション)し、どこに配置(セルレイアウト、マシーンレイアウト)するかが重要な問題となってくる。従来の研究ではセルフォーメーションとレイアウト問題を独立した問題として別々に扱ってきたが、このような方法では部分的な最適化にしからならず、所与の問題に対する本当に求めるべき解(大域的最適解)を得ることが出来ない。また、様々な形状をしたマシーンの扱い方も従来研究では、問題を簡略化するためにすべてのマシーンが正方形同面積として扱われ、それぞれのセルにマシーンが何台割当てられようとも、全てのセルは同じ大きさと面積であるという前提で定式化するモデルが非常に多く存在した。しかし、それらの前提は非現実的であり実際の現場の状況を反映しているものではない。 そこで本研究では、セルフォーメーション、マシーンレイアウト、セルレイアウトを同時に扱い、かつマシーンの形状はそれぞれ異なるものを考慮でき、またマシーンの台数及びそのレイアウトをセルの形状とする新たなモデルを提案した。最適化の手法としては、本問題の特徴である大規模な組み合わせ最適化問題に対して有効であるとして近年注目を集めている遺伝的アルゴリズム(Genetic Algorithm:GA)を用いた。GAは確率的最適化手法であり、複数の初期個体から交叉や突然変異といった遺伝を繰り返していき最終的に適応度の高い(目的関数の良い)個体(解)を複数導くことが出来るものである。本研究では、このGAの遺伝子を工夫して上記問題を同時に表現することにより大域的最適解を得るための新たな方法を開発した。
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[Publications] 伊呂原 隆: "A GA based Approach to Cellular Manufacturing Systene DesigProblem"International Cafereme on Procluction Reseach. 15・1. 779-782 (1999)
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[Publications] 重原 元: "作業者の割り当てを考慮したセルフォーメーション技法の開発"日本経営工学会春季大会予稿集. 90-91 (1999)