1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11750121
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
高橋 智 岡山大学, 工学部, 助手 (20236277)
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Keywords | ゴム / アキュムレータ / 気泡含有ゴム / 気体透過 / マッハツェンダー干渉系 / 光ヘテロダイン法 / 油 / マノメータ |
Research Abstract |
1)微小な油面位置の測定を行うために,ヘテロダイン干渉系を製作した.これまではファイバを用いて測定場所までレーザ光を導き,干渉測定を行っていた.しかし油面は反射率が低く,これを利用して干渉測定を行う場合には,ファイバによって生じる微小な強度変動,クロストーク成分の変動が測定を困難にさせることが明らかとなった.そこで今回は測定部までミラーを用いて導くことにした. 2)気体溶解量と屈折率の関係を調べるため,光学窓を取り付けた圧力容器を製作した.これにレーザ光を油面下から入射し,気体が油面から溶解する際のレーザ光の位置の変化をPSDセンサで測定した結果,気体の溶解とともにレーザ位置が変化することが確かめられた.この傾向は,数値計算によって得られた結果と同じであった.また,マッハツェンダー干渉系を用いて,気体溶解前後の油中を可視化したところ,気体溶解によって生じる干渉縞の変化を観察することができた. 3)ゴム膜気体透過量測定装置を製作した.最初は,ゴム膜を透過することによって生じる気体量の変化をダイアフラムの変形によって測定しようとしたが,気体変化量が小さく,ダイアフラムでは両面の差圧が生じ,うまく測定できないことがわかった.そこで,マノメータを用い,マノメータ内の油面の位置の変化を測定することによって気体透過量を測定することにした.現在,測定精度について検討中である. 4)微小気泡含有ゴム材からの気体析出量の測定を行った.気体含有ゴム材を油に沈めて加圧し,しばらく放置すると油面が下降する.この変化量を測定することによって,析出量,体積弾性係数を求めた.この結果,ゴムの圧縮率は油と同程度であることがわかった.体積弾性係数については,現在検討中である.
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[Publications] 鷲尾 誠一,高橋 智,辻 竜彦,顧 亜雄: "ゴムの気体透過量の計測"日本機械学会中国四国支部第38期総会・講演会講演論文集. (2000)
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[Publications] 中上 幸子,鷲尾 誠一,高橋 智,顧 亜雄: "光干渉法を用いた油中気体溶解量の測定"日本機械学会中国四国学生会第30回卒業研究発表講演会. (2000)