1999 Fiscal Year Annual Research Report
低、高沸点二成分複合燃料の減圧沸騰噴霧に関する基礎的研究
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11750151
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
陳 之立 茨城大学, 工学部, 助手 (90282277)
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Keywords | 代替燃料 / 噴霧特性 / 減圧沸騰 / DME / プロパン / 予混合燃焼 |
Research Abstract |
1.実験装置の試作 申請者はこれまでに常温常圧の条件で超高速ビデオ撮影により複合燃料噴射の噴霧先端到達距離と噴霧角に関する基礎的な情報が得ている。本研究では高温と高圧の雰囲気での噴霧挙動を研究対象とするため高温高背圧場観察用に、4方向光学研磨石英ガラス製観察窓付の圧力容器を設計し試作した。 製作した装置は高さ×幅×奥行280×220×190の圧カ容器で、SS50製である。側面の4方向にそれぞれΦ120mmの観察窓を設けている。圧力容器圧力容器の上部に噴射ノズルを設置し、噴射ポンプより圧力内部に噴射する。圧縮窒素より高圧雰囲気を作る。 2.撮影およびイメージデータの採取 高速度シュリーレン撮影により以下の実験条件で撮影した。低沸点燃料プロパン、ジメチルエーテル、およびジメトキシメタンをそれぞれ一定のモール分率で軽油と混合し、4種の複合燃料を作成する。雰囲気温度条件と雰囲気圧力を変化させるが、雰囲気密度を一定にした。撮影はCCDカメラを用い、結果はイメージデータとして、採取保存した。 3.結果および公表 高速撮影によって得られたイメージ画像の解析により、プロパンとジメチルエーテルおよびこれらの燃料を軽油を混合した場合の噴霧特性を明らかにした。これらの成果は、学術誌論文1編、国際会議論文1編、学術講演会論文3編により公表した(一部は投稿中)。
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[Publications] Zhili Chen,Mitsuru Konno Mitsuharu Oguma,Tadanori Yanai: "Experimental Study of Cl Natural-Gas/DME Homogeneous Charge.Engine"SAE Paper SP-1530. SP-1530. 27-36 (2000)
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[Publications] 陳之立、金野満、後藤新一: "均一予混合圧縮着火LPG機関に関する研究"自動車技術会2000春季大会講演論文集. (発表予定).