1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11750161
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
赤堀 匡俊 長岡技術科学大学, 工学部, 助手 (10303182)
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Keywords | 粒子充てん層 / 多孔質体 / 蒸発 / 水分浸透 / 二相流 |
Research Abstract |
今年度は,毛管力の作用が重要となる細かい粒子で構成される粒子層の高熱流束除去問題を対象として,単一の粒子のみで構成される単層粒子層および粒子径の異なる粒子が積み重なる成層粒子層の一次元高熱流束除去問題について取り扱い,冷却液の注入による蒸発を用いた高熱流束除去の可能性を理論的・実験的に追求し,以下の成果を得た。 1.ガラスビーズを用いた高温単層粒子層に液滴を付加する実験を行い,蒸発前面の移動,温度分布,蒸発率および粒子層の冷却過程を明らかにするとともに,気液対向二相流を考慮した非定常一次元モデルによる解析と比較検討を行い,解析モデルの妥当性を検討した。 2.二つの異なる粒子径の粒子層が積み重なる高温成層粒子層についても同様の実験を行い,含水飽和度が不連続になる特徴を示すとともに,相変化による蒸発前面の移動,温度分布,蒸発率および冷却過程を明らかにした。さらに,気液対向二相流を考慮した非定常一次元モデルによる解析と比較検討を行い,解析モデルの妥当性を検討した。 3.液滴付加による不飽和粒子層内の高熱流束除去によって生じる粒子層内での相変北が,粒子層内の熱流束除去,蒸発前面の移動および二相領域での含水飽和度分布の形成に大きな影響を及ぼすことを明らかにした。
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