1999 Fiscal Year Annual Research Report
単眼カメラを用いた水中物体の実時間3次元形状モデル抽出と複合現実空間の構築
Project/Area Number |
11750325
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
正城 敏博 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (30294036)
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Keywords | カメラ / 実時間 / 3次元モデル / 複合現実空間 / 仮想物体 / マルチメディア / コンテンツ / 水中 |
Research Abstract |
本研究の目的は,水槽中の物体の3次元形状モデルを実時間で抽出し,その結果に基に実映像中のコンテンツとのインタラクションが可能な,新たな複合現実空間を構築することにある.このため,以下の検討を本年度において行った. 映像からの物体抽出の高速化 提案者が従来行ってきた映像からの物体抽出手法をさらに高速化する手法を検討した.従来の手法では,画像読み込み,物体探索範囲全体に対する操作の演算量が多いため,読み込み部分のデータ構造の見直し,ならびに物体の移動特性を用いた探索範囲の限定を行い高速化を図った. 水槽中の物体の映像に対する座標変換 水中の物体を水面,または水槽面に直角でない方向から撮影した場合,物体は歪んだ画像として捕らえられる.これに対して水の屈折率をもとに,水面,あるいは水槽面に直交する方向から捉えた画像に座標変換する手法を検討した. 簡易3次元形状モデルの生成 得られた多方向からの画像をもとに簡易3次元形状モデルを生成した.仮想現実空間の世界では,精巧な物体形状モデルを用いなくとも,テクスチャ画像を利用することで比較的現実感のある物体として認識されることが知られている.本手法は実映像を用いるため,精度の高いテクスチャ画像を利用することが可能であり,3次元形状モデルの抽出は精巧な形状モデルを復元するのではなく,演算時間の短縮に重点を置いた.
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[Publications] T.Masaki,T.Yamaguchi,Y.Kitamura and F.Kishino: "An Application of Interactive Video Contents to Augmented Virtuality"Proc. International Conference on Image Processing. vol.2. 334-337 (1999)
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[Publications] 正城敏博,山口徹也,北村喜文,岸野文郎: "拡張仮想空間における実映像コンテンツとのインタラクションのための3次元モデリングに関する一検討"ヒューマンインタフェース学会研究報告集. vol.1,no.2. 105-110 (1999)
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[Publications] 古橋 英俊,正城敏博,北村喜文,岸野文郎: "仮想環境における実時間性を考慮したモーフィングの一手法"電子情報通信学会技術研究報告MVE. vol.99,no.647. 25-30 (1999)