1999 Fiscal Year Annual Research Report
通信・放送の融合を目指した高速通信網の制御方式に関する研究
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11750327
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
笠原 正治 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (20263139)
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Keywords | QoS / GPS / 動的レート制御 / 情報通信システム / 自己相似性 / インターネット / MPEG2 / ジッタ |
Research Abstract |
本研究では、高速通信網において従来のマルチメディア通信で考えられてきた以上のQos保証を実現するため、特にGPS方式に着目し、個々のトラヒックの要求するQosを保証しながらかつ網内回線の高い利用率を実現するためのGPSパラメータ制御方式の開発を目的とする。具体的には、網の外側でシェーピングされたトラヒックフローを入力とするGPSシステムにおいて、回線容量を決定するGPSパラメータの動的な制御方式を提案し、通信トラヒック理論を基にした性能評価を通じて提案方式の妥当性を検証するものである。平成11年度では大きく分けて以下の2つの項目について研究を行った。 1つめは動的パラメータ制御を有するGPS方式の最悪入力状況下での安定性解析を行った。ここではコネクション数を有限と仮定して、1サイクル期間を状態に応じて分割し、各コネクションをサービスする制御手法を提案した。また、提案制御方式に従う待ち行列システムが最悪の入力状況下で安定であるための十分条件を導出した。 2つめは通信・放送統合トラヒックの統計的性質およびその確立モデルの構築を行った。ATM網を流れる通信・放送統合トラヒックには自己相似性がみられるため、ここでは多段に接続されたATM網において自己相似なトラヒックが映像品質の尺度の一つであるジッタ量に対してどのような影響を与えるのかをシミュレーションにより評価した。その結果、強い自己相似性を持つトラヒックに対してもコネクションごとにバッファを用意し、ラウンドロビン方式によりセルを処理することで安定なジッタ特性が得られることが確認された。
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[Publications] S.Kasahara,Y.Takahashi and T.Hasegawa: "Analysis of Waiting Time of M/G/I/K System under Random Scheduling and LCFS"Engineering Simulation. 18・1. (2000)
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[Publications] N.Adachi,S.Kasahara and Y.Takahashi: "Jitter Behavior of MPEG2 Stream in Self-similar Traffic of ATM Network Integrating CATV and Internet"Proceedings of IFIP 7th Workshop on Perfomance Modelling and Evaluation of ATM&IP Networks,Antwerp,Belgium. June28-30. (1999)
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[Publications] S.Kasahara: "Sample-path Analysis of Multiplexing System with Generalized Processor Sharing Discipline"IFORS'99,Beijing,China. August16-20. 8 (1999)
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[Publications] T.Sasaki,S.Kasahara and Y.Takahashi: "A Generation Method of Preudo Self-Similar Process with Wavelet Transformation"8th Intl Conf on Telecommunication System: Modelling and Analysis,Nashrille,TN,USA. March9-12. (2000)
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[Publications] N.Adachi,S.Kasahara,K.Sugimoto and T.Takahashi: "Active Rate-Management Algorithm for Jitter Reduction over ATM ABR Service"INFORMS-KORMS 2000,Seoul,Korea. June18-21. (2000)
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[Publications] S.Kasahara: "Time-Scale Impact on Queueing System with Finite Buffer using Pseudo Self-Similar Input"APORS'2000,Singapore. July5-7. (2000)