複合材料の力学挙動の評価と改良地盤への適用に関する研究

1999 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 11750445
• Research Institution: Kyushu University
• Principal Investigator: 大嶺 聖 九州大学, 大学院・工学研究科, 助手 (60248474)
• Keywords: 複合材料 / 平均化手法 / 気泡混合軽量土 / 深層混合処理地盤 / 寸法効果 / 支持力 / 模型載荷試験 / 強度のばらつき

Research Abstract

複合材料の力学挙動について,平均化手法を用いた評価手法の妥当性を示すために,一種の複合材料である気泡混合軽量土についての従来の実験結果と比較検討を行った.その結果,新たに導入したひずみ分布パラメータを用いて,気泡混合計量土の変形係数および一軸圧縮強さが母材である改良土の特性からほぼ推定できることを示した.さらに,気泡混合軽量土の破壊基準の定式化を行った.
一方,セメント改良土はコンクリートや岩などと同様に強度のばらつきを有するため,統計的手法による改良土の寸法効果の評価手法をもとに,寸法効果を考慮した改良地盤の支持力の算定法を示した.この算定法の適用性を確認するために,寸法の異なる深層混合処理地盤の模型載荷試験を行い,その支持力特性を明らかにした.改良地盤の支持力は模型地盤の寸法効果の影響を大きく受けるが,ばらつきを考慮した支持力の評価式は,実際の挙動をうまく表すことができることを示した.

Research Products

• [Publications] K.Omine,H.Ochiai,H.Sakka & N.Hayashi: "Evaluation of the improved effect of cement-treated soils and prediction of the in-situ strength"Proc.of 11th Asian Regional Conference on SMGE. Vol.1. 403-406 (1999)
• [Publications] K.Omine,H.Ochiai,N.Yasufuku & H.Sakka: "Prediction of strength-deformation properties of cement-stabilized soils by nondestructive testing"Proc.of the second International Symposium on Pre-failure Deformation Characteristics of Geomaterials. 323-330 (1999)
• [Publications] 大嶺,落合: "軽量混合土の破壊基準に関する―考察 ―複合材料モデルの適用―"第34回地盤工学研究発表会. (印刷中). (1999)
• [Publications] 大嶺,落合: "混合体モデルに基づく軽量地盤材料の強度・変形特性の評価"軽量地盤材料の開発と適用に関するシンポジウム 2000年. (印刷中). (2000)
• [Publications] 奥畑,落合,安福,大嶺: "破壊確率モデルに基づく深層混合処理地盤の支持力評価"平成11年度土木学会西部支部研究発表会 2000年. (印刷中). (2000)