1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11750468
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Research Institution | Kochi University of Technology |
Principal Investigator |
吉井 稔雄 高知工科大学, 工学部, 助教授 (90262120)
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Keywords | OD交通量 / 起終点調査 / OD推計 / 精度 / OD推定プログラム |
Research Abstract |
1.首都高速道路起終点調査の概要 OD調査の方法は、すべての料金所において利用者に調査票を配布し、出発地、利用ONランプ、利用OFFランプ、目的地の他に、車種、流入時間、通過経路などに対する回答を記入してもらい、郵送にて回収する。調査日当日のトラフィックカウンター(車両感知器)データ(以後、車両感知器データ)で得られた全ON・OFFランプの全日の通行台数を拡大母数(OD表の周辺分布)とし、回収した調査票(サンプル)から得られたOD表をフレーター法により拡大する。これにより各サンプルの拡大係数(初期拡大係数)を決定する。続いて、この標本の偏りを修正するために、(i)利用交通量(ON・OFFランプ全日交通量)、(ii)ONランプ別の時間帯別交通量、(iii)主要特定断面交通量(日単位)といった車両感知器データや、(iv)車種別交通量(日単位)といった営業データを用いて、各集計量がこれらの値に近づくように初期拡大係数や修正作業を行う。 2.OD推計のプログラム化と推定OD交通量の精度 OD調査データから、考慮した制約条件を満足するランプ間OD表を作成するためのOD推定プログラムを開発した。このOD推定プログラムを用いて、サンプル率との関係において、推定されたODの持つ精度についての考察を加えた。プログラム化によって、省力化が計られるとともに、修正作業における個人差をなくすことができる。ランダムサンプルのみで修正のための制約条件が全くない場合に求められる変動係数の値と、制約条件を付加した場合の変動係数を比較分析し、両者の精度に大きな違いの無いことを確認した。
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