1999 Fiscal Year Annual Research Report
貨物需要の不均一性を考慮した都市内トラック最適輸送方式決定モデルの構築
Project/Area Number |
11750470
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
佐野 可寸志 長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (00215881)
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Keywords | 都市内物流 / トラック輸送 |
Research Abstract |
以下の3項目について研究を行った. (1)都市内物流の現状の把握 食料品,日用雑貨等を取り扱う製造業,卸業,小売業や,運送会社の物流担当者に対して、訪問ヒアリング調査を行い、現場での物流の実態や,将来計画を把握した。また、東京都市圏物資流動調査や仙台都市圏物資流動調査のデータを用いた分析により、輸送頻度や流動ロットサイズに着目した品目ごとの都市内物流の特性を把握した。 (2)貨物の不均一性を考慮した輸送方式決定モデルの構築 本モデルは、流動ロットサイズ、輸送頻度、貨物車サイズ、輸送軒数を決定する流動ロットサブモデルと、貨物自動車の業態を決定する自家用/営業用貨物車決定サブモデルの2つのサブモデルから成り立つ。 流動ロット決定サブモデルは、貨物需要量は与件とし、取り扱い品目の密度、単位重量当たり価格、価格逓減特性などの品物に関する情報や、顧客数、輸送量、輸送エリア面積といった顧客に関する情報や、走行速度、駐車困難度といった交通条件に関する情報を入力条件とする。これらのモデルは、1荷送り人:多荷受け人(one-to-many)の形で定式化を行うが、複数の荷受け人の規模(取り扱い荷物量)の違や、取扱品の価格分布や荷受け人の空間分布の偏りを考慮してモデル化をおこなった。 (3)物流実態調査 (1)における現状把握を踏まえ、都市内の貨物車交通量に影響が大きいと考えられる品目に調査対象を絞リ、独自に事業所に対する訪問インタビュー調査やトラック乗り込み調査を行った.
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