2000 Fiscal Year Annual Research Report
高強度および高流動コンクリートの収縮特性に関する研究
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11750512
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
清原 千鶴 大分大学, 工学部, 助手 (00284787)
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Keywords | 複合則理論 / 高強度コンクリート / 高流動コンクリート / ヤング係数 / 乾燥収縮ひずみ / 混和材 / 自己収縮ひずみ |
Research Abstract |
1.フライアッシュおよび高炉スラグ微粉末を用いた高流動コンクリートに関する実験 本年度は,多種多様な混和材を用いたコンクリートの力学特性について複合則理論を用いた統一的な評価方法を確立することを目的として,フライアッシュおよび高炉スラグ微粉末を用いたセメントペーストおよびコンクリートの圧縮強度試験,乾燥収縮ひずみ試験および自己収縮ひずみ試験を行った。 (1)セメントペースト供試体を用いた実験:本実験では混和材を用いたコンクリートの母材としてのセメントペーストの力学特性を明らかにするため,水セメント比25,35,45%のセメントペーストを基準として,これらに対してフライアッシュおよび高炉スラグ微粉末をセメント容積の15,30,60%混入したセメントペーストをもちいて実験を行った。今後は,混和材の普遍的な特性とペーストの力学特性について検討を行い,これらの関係を明らかにする予定である。 (2)コンクリート供試体を用いた実験:本実験では,混和材を用いたコンクリートにおいても昨年度提案した推定式の適用性やその適用方法について検討を行うために必要な基礎データを得るため,セメントペースト供試体と同一の混和材を用いた高流動コンクリート供試体について実験を行い,粉体を構成するセメントと混和材の種類および量による影響を実験的に考察した。今後は,コンクリートの力学特性について複合理論を用いた統一的な評価について検討を行っていく予定である。 2.セメントペースト供試体を用いた実験データの解析 本年度は,昨年得られた実験結果を元にセメントペーストの圧縮強度,ヤング係数,乾燥収縮ひずみおよび自己収縮ひずみに関する実験データを整理し,それぞれ水セメント比や混和材混入率および水結合材比などを用いた評価方法について検討を行った。 3.コンクリートの乾燥収縮ひずみの推定式の提案 コンクリートの乾燥収縮ひずみに影響する要因は(1)セメントペーストの収縮ひずみ,(2)構成物質の量,(3)構成物質のヤング係数比などが挙げられる。本年度ではこれまでに得られた実験結果を基に,乾燥収縮ひずみとこれらの要因について検討を行った。その結果,軽量コンクリートの乾燥収縮ひずみの推定式に関して構成物質の力学特性と構成比に基づく複合則理論指揮を修正した式の適用の可能性を提示した。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 清原千鶴: "軽量骨材を用いたコンクリートのヤング係数と乾燥収縮ひずみ"コンクリート工学年次論文集. 第22巻・第2号. 535-528 (2000)
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[Publications] 川村祐史: "人工軽量骨材を用いたコンクリートのヤング係数と乾燥収縮ひずみ(その1.圧縮強度,ヤング係数および乾燥収縮ひずみ)"日本建築学会学術講演梗概集. A-1分冊. 531-532 (2000)
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[Publications] 長谷川浩延: "人工軽量骨材を用いたコンクリートのヤング係数と乾燥収縮ひずみ(その2.コンクリートのヤング係数の推定式)"日本建築学会学術講演梗概集. A-1分冊. 533-534 (2000)
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[Publications] 永松静也: "人工軽量骨材を用いたコンクリートのヤング係数と乾燥収縮ひずみ(その3.コンクリートの乾燥収縮ひずみの推定式)"日本建築学会学術講演梗概集. A-1分冊. 535-536 (2000)
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[Publications] 清原千鶴: "セメントペーストの時間依存性ひずみに関する基礎的研究"日本建築学会学術講演梗概集. A-1分冊. 627-628 (2000)
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[Publications] 川村祐史: "混和材を用いたコンクリートの力学特性に関する研究(その1.セメントペーストの強度と収縮ひずみ)"日本建築学会研究報告九州支部. 第40号・1. 53-56 (2001)
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[Publications] 長谷川浩延: "混和材を用いたコンクリートの力学特性に関する研究(その2.コンクリートのフレッシュ性状と硬化性状)"日本建築学会研究報告九州支部. 第40号・1. 57-60 (2001)