1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11750523
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
小椋 大輔 神戸大学, 工学部, 助手 (60283868)
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Keywords | 地下空間 / 熱湿気性状 / 結露 / 地盤内水分 / 吸放湿材 |
Research Abstract |
(1)地下室及び周辺地盤の熱湿気性状の一般的予測法の確立を目的として,完全埋設型の地下室における年間実測結果を用いて,熱水分同時移動理論を基礎とした解析法による数値解析を行い,地下室及び周辺地盤の熱水分性状について実測値と計算値の比較検討を行った.また地盤及び壁体の物性値の違いによる結果への影響を検討した.その結果,以下の結論が得られた.1.熱水分同時移動理論を基礎とした解析法による計算結果は実測結果と年間を通じてよく一致した.従ってここで示した解析法により地下室及び周辺地盤の熱・湿気性状の予測を充分な精度で行うことが可能であり,地下構造物の熱環境設計,防湿設計に利用可能と考えられる.2.コンクリートの水分伝導率の違いが地下室の熱湿気性状に与える影響は大きく,施工時に用いるコンクリートに対して,また解析時の高湿度状態において用いるコンクリートの水分伝導率に対しては充分な注意が必要である. (2)住宅地下室の結露防止について数値解析により以下に示す条件について検討を行った.まず壁体構成として断熱,断湿を行うことや,吸放湿材を用いることが結露性状に与える影響について検討し,次に自然状態利用,居住状態利用といった室利用条件が結露性状に与える影響について検討した.その結果,以下の結論が得られた.1.地下空間の結露防止対策では,地盤との境界を断湿することが有効である.2.空調を行う場合には,断湿に加えコンクリートの外側に断熱材を配置することで結露防止にある程度効果がある.3.室内側の吸放湿材の貼付は,コンクリートの外側の断熱,断湿とあわせて用いると結露防止に有効である.
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Research Products
(1 results)