1999 Fiscal Year Annual Research Report
ネットワーク技術を応用したダイナミック景観評価プロセスに関する研究
Project/Area Number |
11750541
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
本間 里見 熊本大学, 工学部・文部教官 助手 (60284741)
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Keywords | インターネット / 景観評価 / コンピュータ・グラフィックス / 階層分析法 / AHP / 合意形成 |
Research Abstract |
本研究では、ネットワーク上での景観シミュレーション及び景観評価の計画へのフィードバックを前提としたダイナミックな景観評価プロセスの提案及びそのプロセスをWWWの枠組みで実現するシステムの構築を目的としている。今年度は、この景観評価プロセスで用いる評価手法として階層分析法(AHP法)の適用を試み、地理情報システムと組み合わせた景観シミュレーションの手法及び、コンピュータグラフィックスの静止画を用いた景観評価手法を提案した。具体的に行なった項目を以下に示す。 1.WindowsNTによるインターネットサーバを導入し、地理情報システムとリレーショナルデータベースを組み合わせ、景観評価プロセスの基本システムとなるネットワークサーバを構築した。このサーバにより2次元の地理情報(地図情報)の発信が可能となった。このシステムを用いて、阿蘇地域の草地景観保全のために管理草地を多角的に評価する手法を提案し、管理草原の重要度分級を行なった。 2.ネットワークを介して景観を評価するための手法として、階層分析法(AHP法)の適用を試みた。都市近郊の大規模施設(ゴミ処理場)計画に関して、外形と色彩に関して評価を行なった。ここでは、特定の視点からの静止したCG画像を評価し、インターネットを介してインタラクティブに評価結果を収集した。 次年度の課題として以下の項目を挙げる。 1.静止画像、2次元画像による評価対象を拡張し、さらに3次元モデル(VRML)を用いて、インタラクティブに視点を変更したり、アニメーションによる評価システムの構築を目指す。 2.ケーススタディとしての実際のプロジェクトで利用し、システムの高度化を図る。 3.研究成果をまとめ、国内外の学会で発表する。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 本間里見: "AHPを用いた管理草地の多角的評価アプローチ-阿蘇地域の草地景観保全に関する研究-"地理情報システム学会誌 GIS-倫理と応用. 18巻・1号(掲載予定). (2000)
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[Publications] 本間里見: "AHPによる景観設計案の選定支援システムの開発その2-ネットワークを利用した景観計画の合意形成に関する研究-"日本建築学会 第22回情報・システム・利用・技術シンポジウム論文集. 22巻. 97-102 (1999)
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[Publications] Riken Homma: "A technique for alternative design solutions using extended AHP:Research on Group decision-making in landscape design"Proceedings of InterSymp-99 Conference in Baden-Baden. 77-86 (1999)
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[Publications] Riken Homma: "Geographic information database for landscape evaluation"Proceedings of The 4th Conference of Computer Aided Architectural Design Research in Asea. Vol.4. 143-152 (1999)