1999 Fiscal Year Annual Research Report
新しい住まいの供給システムに関する研究〜生活協同組合による戸建住宅の供給等の先進的事例調査〜
Project/Area Number |
11750554
|
Research Institution | Aichi Konan College |
Principal Investigator |
大西 一也 愛知江南短期大学, 生活科学科, 講師 (30310593)
|
Keywords | 生活協同組合 / 住宅供給 |
Research Abstract |
■全国の生活協同組合における住まい事業の概要 調査対象とした178生協に対し、住まい事業の有無、開始時期、内容、事業に関連した消費者活動等、事業体制、設計施工基準等、今後の課題などの項目についてアンケート調査を行った。調査票の回収は71生協であったが、残りの107生協に対して補足の電話ヒアリングを行った。調査結果の概略をみると、全体の約30%にあたる53生協が住まい事業に取り組んでおり、事業内容は、シロアリ対策やリフォーム工事業者の斡旋、相談窓口などが多く、一般の建設業者ではあまり取り扱わない小工事を中心に行っている。また消費者運動の観点から、組合員の学習会、生協職員や施工業者の研修、他生協との連携、安全な建材の開発、組合員の情報交換などが活発に行われている。今後の課題としては、業者間の競争も含めて事業として確立すること、専門家としての人材育成、広報活動のあり方などが挙げられた。 ■先進的事例調査 先進的事例調査として、(1)名古屋勤労市民生協、(2)生活クラブ生協・東京、(3)コープこうべ生協、(4)エフコープ生協、(5)みやぎ生協、の住まい事業担当者に対して、住まい事業の概要等(相談から竣工・アフターサービスまでの流れ)についてヒアリング調査を行った。それぞれの生協について共通する内容と独自の部分があり、現在、一般の建設業者と比較しつつ、整理中である。また今後は、これらの生協の組合員や建築士等に対してアンケート調査を行い、まとめる予定としている。
|