1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11750557
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
野々垣 篤 名古屋大学, 工学研究科, 講師 (10283392)
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Keywords | インド / インド建築 / ヒンドゥー宮殿 |
Research Abstract |
今年度は計画に従い,以下の3つの項目について実施した。 1)インド・ヒンドゥー宮殿に関する文献及び平面図や断面図を中心とした建築データの収集:インドのヒンドゥー宮殿に関わるデータの収集については、現在入手可能で、名古屋大学に所蔵されていない関連文献を購入し、現在のみならず、将来的な資料の充実を図った。また、平成11年12月26日から平成12年1月7日にかけて行ったインド調査考古局及びグワリオール・ジワジ大学の現地研究者との意見交換の際にも所蔵図面のコピーの存在を確認し、その図面の内入手可能のものを取り寄せ、収集した。 2)インド調査考古局をはじめとする現地研究者との意見交換:先述のように平成11年12月26日から平成12年1月7日にかけて、中世のヒンドゥー宮殿が遺るマッディヤ・プラデーシュ州の現地研究者と意見交換を行うために渡印した。訪問先はウッジャイン・ヴィクラム大学教授Dr.S.Pant女史、インド調査考古局ボーパール支局局長Dr.P.K.Mishra氏の、グワリオール・ジワジ大学上級講師(Reader)Dr.R.A.Sharma氏であり、それぞれヒンドゥー宮殿の特徴や建築基準書の内容との関係についての研究状況とその位置づけについてアドバイスを得るとともに、研究全体の方向性についての意見を得た。特にDr.Mishra氏にはインド考古調査局という文化遺産の研究や管理を行っている機関ゆえの、実測図面の所在についての貴重な情報を得た。 3)インド・ヒンドゥー宮殿建築の形態の把握と空間及びデザインの評価:残存する遺構のうち最も古いものの一つであるグワリオール宮殿の空間形態の特徴把握について、中庭を中心としたデザインについて特に着目してデータ整理をした。その内容については日本建築学会2000年度大会学術講演会にて発表準備中である。
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