1999 Fiscal Year Annual Research Report
気体放電性反応活性種の直接照射による水中微量環境有害物質の新規分解除去法
Project/Area Number |
11750669
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Research Institution | Himeji Institute of Technology |
Principal Investigator |
佐野 紀彰 姫路工業大学, 工学部, 助手 (70295749)
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Keywords | コロナ放電 / 水 / TOC / 環境 / ラジカル / イオン / プラズマ |
Research Abstract |
本研究では,気相中に放電により酸素イオン,酸素ラジカル,オゾンなどを発生させ,それらの活性種を水と接触させることにより水中にも活性種を生成させて水中有機物を分解する方法を提案した。この考えに基づき,バッチ式の反応器を製作し,水中に存在するフェノール,ローダミンB,酢酸などの有機物を分解除去する実験を行った。 結果として,オゾン処理では分解できない有機物成分をも本研究の方法では効率的に分解できることが示された。また,フェノール分解の場合,水中に添加材を加えることにより次のことが分かった。(1)過酸化水素を添加しても分解速度は変化しない。(2)水酸化ナトリウムを添加してpHを上げることにより分解率が飛躍的に向上する。(3)塩酸,燐酸,塩化ナトリウムを添加することにより,塩化物イオンまたは水素イオンの濃度を大きくした時分解率が顕著に低下する。 フェノールとローダミンB分解については以下の学会発表をした。 1.平成11年9月10日電気学会基礎・材料・共通部門大会(早稲田大学) 講演41 2.平成11年9月1日応用物理学会学術講演会(甲南大学) 講演1a-G-10 3.平成11年11月6日機会学会関西支部大会(大阪市立大学) 講演612 4.平成11年9月26日化学工学会秋季大会(金沢大学) 講演317
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