1999 Fiscal Year Annual Research Report
Flying Stingを用いた航空機の空力特性の推定法に関する研究
Project/Area Number |
11750788
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
東野 伸一郎 九州大学, 大学院・工学研究科, 講師 (40243901)
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Keywords | 飛行実験 / 遠隔操縦実験機 / 空力特性 / マヌーバ設計 |
Research Abstract |
遠隔操縦無人実験機の尾翼後方に伸ばしたブームの先に,第2の操縦翼面(フライングスティング)を取り付け,フライングスティングによって機体の操縦を行うならば,飛行実験においても風洞実験と同様の空気力測定を行うことができることを示すため,コンピュータシミュレーションを行った. この結果,飛行実験データから空力特性を推定する際に通常行われるような,多変量当てはめによるのではなく,フライングスティングを利用することにより,空力特性に寄与する迎角,舵角などのパラメータを機体固有の舵面を利用せず,順にひとつずつ変化させていくことが可能であり,また有効であることを確認した. 縦運動に関する空力特性については,フライングスティングを用いてトリム飛行を実施することにより,風洞実験と同様にuntrimmedな揚力特性を得ることができることをはじめ,基本的な定常マヌーバの組み合わせにより機体の空力特性を推定できることを確認した.また,横・方向に関する空力特性については,横滑り抑制を行った上で,つりあい旋回を実施することを基本とすることにより,同様に推定が可能であることが明らかとなった. 機体へのフライングスティング取り付け部において,揚力,およびピッチングモーメントの測定を2組のひずみゲージによって行うようなフライングスティングを試作した.このようなフライングスティングを取り付けた機体によって飛行実験を行い,データ取得・解析を行った.
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