1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11750804
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
福井 勝則 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (70251361)
|
Keywords | 岩盤 / 岩石 / 破壊過程 / 電磁波 / 破壊予測 / 一軸圧縮試験 |
Research Abstract |
豊浜トンネルの岩盤崩壊などの事例でわかるように、岩盤の予期せぬ破壊は多大な被害が生じるため、岩盤の破壊予測に関する研究は非常に重要である。その手法の1つに、電磁波を測定することによって岩盤の破壊を予測できないかと考え、本研究では、その基礎的な研究として岩石の破壊過程で発生する電磁波を調べることにした。 まず、本年度は一軸圧縮試験に限定し、実験方法の確立を目指した。ターゲットとする電磁波の周波数などの条件は、将来的な目標である原位置でも十分測定可能な範囲を想定し、百kHzとした。この程度の周波数を感度良く、測定できるようにアンテナを製作した。次に、載荷装置からの雑音を下げる工夫を行い、S/N比の増大をはかり、実験方法を確立した。それと並行に、数種類(花崗岩、安山岩、ドルマイトなど)の岩石収集も行った。 次に一軸圧縮試験を行い、その破壊過程における電磁波を測定した。その結果、いくつかの岩石でピーク強度と相前後して、電磁波の発生を確認することができた。そのうち、花崗岩が最も電磁波の放射量が大きく、凝灰岩では雑音より大きな信号は測定することはできなかった。
|