2000 Fiscal Year Annual Research Report
組織培養を経ないカキわい性台木の栄養繁殖に関する研究
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11760022
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
鉄村 琢哉 京都大学, 農学研究科, 助手 (00227498)
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Keywords | カキ / ひこばえ / 緑枝挿し / 休眠枝挿し |
Research Abstract |
1.緑枝挿し (1)数種のひこばえを材料として挿し木した結果、発根率が高くなる時期(最適挿し木時期)は、ひこばえが伸長生長している時期と相関していることがわかった。 (2)プラグトレイの種類(挿し床培地の量)は発根率に影響を及ぼさなかったものの、200ml容器よりも800ml容器の方が根系の発達は優れていた。 2.休眠枝挿し (1)12月下旬に採取した数種のひこばえを材料として、1月下旬、2月下旬および3月下旬に挿し木したが、発根率やシュート生長程度に差異は見られず、最適挿し木時期は明らかにならなかった。しかし、挿し木してから一定期間の後に接ぎ木する方法は、接ぎ木した挿し穂を挿し木する方法(接ぎ挿し法)よりも、発根の改善をもたらした。 (2)12月下旬に採取した数種のひこばえを、3℃あるいは10℃の冷蔵庫に貯蔵し、3月中旬に挿し木を行った。10℃で保存した挿し穂の多くは、挿し木時には既に、休眠が打破されており、りん片のずれが確認された。しかし、生長シーズン終了時の発根率に、3℃で保存後に挿し木したものと、差異は見られず、発根した挿し穂の芽から新しく発生したシュートの生長程度(総シュート長、平均シュート長、シュート数)に差はなかった。 以上の結果と昨年度の顕微鏡観察の結果より、オーキシン処理、挿し木時期及び挿し木時の挿し穂上の芽の状態が発根率に影響を及ぼさないのは、挿し木後に根原体が形成されるのではなく、盛り土処理によって挿し木前に形成した根原体が、挿し木後発根するためと考えられた。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 鉄村琢哉: "カキの挿し木繁殖に関する研究(第4報)根原体発達の顕微鏡観察"園芸学会雑誌. 第69巻 別冊2. 115 (2000)
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[Publications] T.Tetsumura: "Cutting propagation of some dwarfing rootstocks for persimmons"Acta Horticulturae. (in press). (2001)
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[Publications] Takuya Tetsumura: "Factors affecting rooting of Japanese persimmon hardwood cuttings"Journal of the Japanese Society for Horticultural Science. Vol.70,No.2(in press). (2001)
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[Publications] Takuya Tetsumura: "Some factors affecting the rooting of softwood cuttings of Japanese persimmon"Journal of the Japanese Society for Horticultural Science. Vol.70,No.3(in press). (2001)
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[Publications] Takuya Tetsumura: "Single-node stem cuttings from root suckers to propagate a potentially dwarfing rootstock for Japanese persimmon"Hort Technology. Vol.10 No.4. 776-780 (2000)