1999 Fiscal Year Annual Research Report
実生苗およびさし芽苗の低温処理による宿根スイートピーの開花促進
Project/Area Number |
11760027
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
小池 安比古 東京農業大学, 農学部, 助手 (80266882)
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Keywords | 実生苗 / さし芽苗 / 低温処理 / 宿根スイートピー / 開花調節 |
Research Abstract |
宿根スイートピーのさし芽苗生産のための好適な発根条件について,さらに宿根スイートピーの開花促進に必要な低温の温度と期間を,実生苗とさし芽苗について明らかにするため研究を行った。 1.宿根スイートピーのさし芽苗の好適な発根条件を明らかにするため,さし床の種類,さし穂を採取する親株の齢を変えてその影響を調べた。その結果,宿根スイートピーのさし芽を行う際には,母株の齢にかかわらず,株の上位の節から,一対の葉の下に約5cmの茎をつけたさし穂を採取後,16ないしは40ppmの濃度の発根促進剤に60分程度浸漬し,慣行土あるいはロックウールを用土としてさし芽を行い,15ないしは22℃の8時間日長下に4週間以上おけば,発根が促進されることが明らかになった。 2.宿根スイートピーの実生苗とさし芽苗について,開花促進に必要な低温の温度と期間を明らかにするため,以下の実験を行った。 (1)9月に播種した実生苗を自然低温に遭遇させ,11月から4週間隔で,16時間日長とした最低15℃の温室に搬入して栽培したところ,自然低温に遭遇した期間が長くなるほど,開花が促進されることが明らかになった。(2)播種してからの週数を4,8および12とし,8,5および2℃の異なる温度下で,4週間隔で0〜8週間の低温処理を行い,その後16時間日長とした最低15℃の温室で栽培したところ,低温処理をした期間が長くなるにつれて開花が促進されることが明らかになった。なお,さし芽苗への低温処理の影響については目下実験中である。
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Research Products
(2 results)